故宮博物院では4月1日より、各種拡声器の使用が禁止された。メディアがそれについて広く告知し、旅行会社や団体客が全面的に協力したことで、閉館時点での故宮側の統計データによると、1日で計179台のポータブル拡声器が入場時に持込を禁止された。これにより騒音は大幅に規制され、見学環境が大いに改善され、見学や文化体験のための好ましいムードが形成された。文化遺産・故宮は、さらなる静寂と心地良さに包まれた。北京青年報が報じた。
故宮には、ツアーガイドがポータブル拡声器を使って解説すること、さらには入場者が集中するエリアでは複数のガイドが同時に拡声器を使用することが、正常かつ秩序ある見学や文化的雰囲気を台無しにするという苦情が、これまで数多く寄せられていた。北京市の観光主管部門は数年前から、「観光地および博物館の敷地内では、ポータブル拡声器やマイクなど、周辺の環境を損なうような拡声設備を使って観光案内や解説を行うことを禁止する」とした公文書を出していた。2013年、市観光委員会は、観光地周辺1キロメートルの範囲で整備作業を実施、ツアーガイドが故宮で拡声器を使って解説することを明確に禁じた。故宮関係者は、「故宮は、ツアーでの見学者に対し、特殊な周波数に対応するイヤホンを提供し、ガイドの解説をめぐる問題を先進技術を駆使して解決する方針だ」と話した。
(人民網日本語版)
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