【新華社ワシントン4月2日】米国のジェイコブ・ルー財務長官は3月31日、米国はすでに中国が提唱したアジアインフラ投資銀行(AIIB)を歓迎する準備がすでに整ったと表明した。
ジェイコブ・ルー長官は当日米国・北カリフォルニア州のアジア協会で演説した際、米国は中国政府にAIIBを含めた国際的な開発枠組みの新しい機構を歓迎する準備がすでに整ったと明らかに表明しており、これらの新しい機構が現在の国際金融機構と相互補完関係を形成することができ、また国際社会と共に真の多国間戦略決定メカニズムや絶えまなく改善する貸付基準および社会保障措置への執行に取り組むことを希望すると述べた。
ジェイコブ・ルー長官は、米国政府は、米国経済の世界経済に対する重要な影響や米ドルの国際金融体係における役割をかんがみて、米国は国際金融体系の良好な運用に対して特殊な責任を負っていると認識している。このような責任には米国国内での良好な財政、通貨および規制政策の執行が含まれるだけでなく、米国が多国間ルールや国際協力の強化により大きな役割を発揮するために海外で新興経済体を歓迎することも含まれると表明している。
ジェイコブ・ルー長官は、中国や他の新興経済体は国際舞台で自らの声を発し、今後多国間システムの規則や基準制定の方面で重要な役割を果たしてゆく価値があるとみなしている。ジェイコブ・ルー長官は、米国は中国が世界経済の枠組み作りにより多く参与し、中国が国際舞台でより重要な役割を発揮するのに伴って、中国も一層重要な責任を担ってゆくのを歓迎すると強調した。
中国・外交部の華春瑩報道官は先日定例記者会見で、AIIB設立計画の提唱は中国がより多くの国際的責任を担い、現在の国際経済秩序を補う建設的な行動であり、現在の多国間開発銀行に対する有益な補充だ。中国側は各当事者と共に努力し、AIIBを各国の互恵・ウィンウィンと専門的且つ効率的なインフラ投融資を実現する場にできるよう望んでいると表明している。
(新華網日本語)
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