【新華社北京3月30日】中国の習近平国家主席は28日、ボアオ・アジアフォーラム2015年度年次総会の開会式で基調演説を発表し、「運命共同体」の理念を詳しく述べ、アジアや世界にとって一層有利な地域秩序を共同で作り出し、アジア運命共同体への踏み出しを通して、人類運命共同体の構築を推進してゆこうと提起した。
「アジアの新未来:運命共同体へ向けて」は今年のボアオフォーラムのテーマだ。習近平主席は基調演説で、このテーマはフォーラムのタイミングにぴったりだと言え、重要且つ現実的意義があり、長期的な歴史的意義もあると指摘した。習近平主席は、運命共同体へ踏み出すには、各国への相互尊重、平等な待遇を堅持せねばならず、協力・ウィンウィン、共同発展を堅持せねばならず、共同 、総合、協力、持続可能な安全の実現を堅持しなければならず、また異なる文明の共同存在や互いを鏡とする文化交流を堅持するべきだと表明した。
国際的な影響力が徐々に増すボアオでの対話のプラットフォームにおいて、頭脳を激しく波打たせているフォーラム参加者は、アジアの運命共同体への踏み出しに対し普遍的な共通認識を備えている。中国の「一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」戦略と中国がリードして発足したアジアインフラ投資銀行(AIIB)がテーマの焦点となっている。
「一带一路」とAIIBは中国が発展途上大国としてより多くの国際での責任を自発的に担ってきた体現で、中国がアジアや世界と共同発展を求めることを明らかに示しており、アジアの運命共同体への踏み出しの推進に役立つ見通しだ。
グローバル化と地域経済の一体化の大勢の下、いかなる国や地域も単独で発展することはできない。人々を奮い立たせるのは、アジア経済一体化のプロセスが継続し、ASEAN経済共同体が今年の設立を予定し、多くのアジアのサブ地域の協力組織が活発になっていることだ。
アジアはモデル転換と発展の交差点に置かれている。持続可能な発展を実現させるには、アジアのメンバーが運命共同体の思考を必ず確立し、手を携えて、気候変動、貧困削減、テロリズムへの取り締りといった世界と地域的な挑戦に共同で対応し、互恵、協力、ウィンウィンや共同発展を実現させねばならない。
今年は世界反ファシズム戦争勝利70周年、国連創設70周年およびアジア・アフリカ会議(バンドン会議)開催60周年にあたる。関連国や国際組織では記念イベントが開催される。中国を含む多くのアジア諸国や地域は第二次世界大戦の被害者だ。発展中のアジアは、これらの歴史的事件に対する記念や思考を通して、運命共同体へ踏み出す歩みを一層堅固にし、新しい未来を切り開くかぎをしっかりと把握するべきだ。
(新華網日本語)
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