なぜこれほど多くの日本女性が専業主婦になることを願うのかは、おおよそ以下の3つの原因から説明できる。
1、女性が多くの点で不利な日本企業
女性は会社内であまり重要でない仕事を任されがちであり、男性と比べて出世できるチャンスは非常に少ない。このため、女性の多くは職場でそれほど野心を抱かない。“良い教育を受け、良い会社で働き、良い男性に出会って良い結婚をすること”が多くの若い女性の夢なのである。
2、家庭の財布を握る女性
基本的に“男性がお金を稼ぎ、女性がそれを使う”のが伝統的な日本家庭のスタイルである。家庭の財布を女性が掌握しているほか、子供は母親の教育下で育ち、母親に従う。
男性は外では自由気ままに振舞うが、家に帰ると妻の顔色を窺わなければならない。「亭主関白」と聞こえはいいが、男性は母権の下で生活しているのである。
3、専業主婦を保護する法律
男性が正当な理由無く、離婚を要求したならば、経済的に相応の代価を支払う必要がある。「専業主婦」は、中国人が考えているような「家庭婦女(男性を世話するための女性)」では決してなく、とても安定した職業なのである。また、「専業主婦」は法律で定義されるとともに、保護されている。
これらの理由から、日本女性の中で「女漢子(男勝り)」を望む人は自然とかなり少なくなる。3月8日の国際女性デーでは、女性たちは街頭に立ち、「女性の尊厳」や「男女平等」といったフレーズを声を大にして唱える。その姿はまるで頑迷な「フェミニスト」のようだが、デモが終わり、家に帰ると、洗濯したり、食事を作ったりといった具合に、「かかあ天下」を続けるのである。