【新華社北京3月26日】中国共産党中央政治局は3月24日に会議を招集し、『生態文明建設推進の加速に関する意見』を審議を行い、可決した。審議では広東省、天津市、福建省における自由貿易試験区の全体計画、および上海自由貿易試験区の改革と開放を一層深化させる計画も可決された。中国共産党中央委員会の習近平総書記が会議を主宰した。
会議は、生態文明建設は「二つの百年」の奮闘目標の実現に関連し、中華民族の永続的な発展に関連する、美しい中国の建設の必然的な要求で、人民大衆の良好な生態環境に対する新たな期待を満たし、人と自然が調和的に発展する現代化建設の新構造の形成にとって、非常に重要な意義を持つと指摘している。
会議は次のようにみなしている。現在と今後の一時期に、党中央の戦略決定と配置に基づいて、生態文明建設を経済、政治、文化、社会建設の各方面および全過程に溶け込ませ、新型工業化、都市化、情報化、農業の現代化やグリーン化を協同で推進し、「青山緑水(セイザンリョクスイ)こそが金山・銀山だ」の理念をしっかりと確立し、節約優先、保護優先、自然回復を基本方針とすることを堅持し、グリーン発展、循環発展、低炭素発展を基本の道として、改革の深化と革新的駆動を基本的な原動力とし、生態文化の育成を重要な支えとし、重点突破と全面的推進を仕事のやり方として、生態文明建設の仕事を切実に、時間を無駄にせずしっかりと行なわねばならない。
会議では、トップレベルデザインの強化と地方実践の推進とを結びつけ、生態文明の先行模範区建設を深く展開し、複製可能で普及可能な経験を形成するよう要請した。
会議は次のように指摘した。自由貿易試験区建設の推進は、我が国の経済発展が新常態(ニューノーマル)に入る情勢の下、改革を全面的に深化し、開放を拡大し新たな道を探索し、新たな経験を積むための重大な措置だ。上海の自由貿易試験区は運行一周年以来、積極的な進展を獲得し、複製可能で普及可能な経験を形成した。広東省、天津市、福建省の自由貿易試験区と地域拡張後の上海自由貿易試験区は、改革開放の先頭兵、革新開放の先駆者としての役割をしっかりと担い、引き続き制度の革新を核心として、「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」の建設、京津冀(北京・天津・河北)の共同発展、長江経済ベルトの発展などの国家戦略を貫徹し、開放型経済体制の構築、地域経済協力の新モデルの探索、法治化されたビジネス環境の構築といった方面で、改革の潜在力を率先して掘り起こし、改革の難題を解決させねばならない。
会議は、4省・市の党委員会と政府および中央政府の関連部門は思想を解放し、改革を革新し、大胆に実践し、積極的に模索して、統一的に企画し、協調を強化して、自由貿易試験区での新たな政策の試行を支援すると強調している。
(新華網日本語)
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