頻繁に自撮りし、賞賛を求めるのは自信がない顕れ

Jp.xinhuanet.com | 発表時間 2015-03-22 10:25:33 | 編集: 薛天依
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   2、人々は皆、関心を持たれ、認められることを渇望している。

   ケース2:「江蘇女孩」さんが言うには「自撮り」には決して何ら理由は無い。流行の髪型にしたり、綺麗な服装に着替えたり、朝方の寝ぼけまなこの様子でさえも…すべて、私がシャッターを押すのに十分なのだ」

   解説:自撮りをする人々の中には、忘れ去られることを恐れ、ネットにアップロードした写真を通じて「存在感」を求める人もいる。他人の関心を渇望することは人の心理的欲求の一つであり、人が社会に出て行く中で、もし誰にも関心を持たれなかったならば、個体としての存在価値は無いことになり、死人も同然となる。そして、誰も人の居ない静まり返った世界で生きたいと思う人は居ないだろう。

   これゆえに、リアルの生活の中で自分が望む関心を得られないような人々が、自撮りを通じて「化粧を変えたり、髪型を変えたり」といった自分の素敵な一面をアップロードする表現は、子供時代に他人の注意を引こうとすると同じ心理状態に回帰しているといえる。 これは、心理学の言葉で言うと「退行」といわれるもので、精神的ストレスを解消するための自我防衛メカニズムに含まれる。

   3、ナルシズムは人間の基本的な特性のひとつである。

   ケース3:「是事可可」さんは、例え仕事中であっても自撮りをする。彼女が言うには「張愛玲も言ってただろう、『身体が美しかったら、その身体で人を悦ばせなさい。美しい思想があったら、その思想で人々を悦ばせなさい』って、私は若くて奇麗で、髪だって素敵なんだから、作家が美しい文章を書くと同じように、人々に美しさを感じさせることができるのではないかしら」

   解説:自撮りの現象は、今では、一種の「視覚パラフレーズ」のような芸術になっており、このような自撮りは一種の自己肯定、そして、ナルシズムの表れにもなっている。

   英語では、ナルシズム(Narcissim)は直訳すると「水仙の花」の意味になる。

   古代ギリシア神話の中で、美少年ナルシスが水面に映る自分の姿をみて、自分自身を愛してしまったがために食事ものどを通らず、遂に憔悴して亡くなり、水仙の花になる話がある。心理学者は彼の名前を用いて、自分自身を愛してしまった人の現象を表すようになったのだ。

   人間はいつも何らかの手段で、傍観者の角度から自己を測り、知ろうとする、そして、出来ることならば、すべての時期で最も美しい自分の姿を留め、記録しようとする。ナルシズムは人間の基本的な特性の一つなのである。

   

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キーワード    自撮り 自信 強迫症
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