中国の高虎城商務相は19日、「中国は経済協力開発機構(OECD)を含む国際機関や世界各国とともに、マクロ政策の協調を強め、共に世界的な試練に対応し、経済分野におけるグローバルガバナンスのために中国なりの知恵を捧げたい」と明らかにしました。
中国とOECD協力20周年のシンポジウムが19日北京で開かれました。中国の汪洋副首相が出席し基調演説を行いました。
これについて、高商務相は「2016年に中国は主要20カ国 地域(G20)首脳会議を主催する。これはアジア太平洋経済協力会議(APEC)に続いて中国がグローバルガバナンスに参与する重要なチャンスだ」と述べました。さらに「いま、中国は改革開放に拍車をかけ、開放型経済の新体制を構築し、経済の新常態(ニューノーマル)に適応しながら、それを導こうとしている。そのため、中国は世界各国や重要な国際機関と協力を拡大する必要がある」と強調しました。
中国とOECDの今後の協力について、高商務相は次の3つの提案をしました。
1、協力の大局を共同で策定 計画し、協力の優先分野を定めること。
2、協力を「快速の線路」に乗せ、2015~2016年度の協力計画を共同で策定し協力の秩序ある展開を早めること。
3、協力の新分野を切り開き、21世紀の経済貿易の新議題やグローバルバリューチェーン、気候変動、科学技術のイノベーション、グリーン成長などの分野で政策的な対話を行い、G20の枠組み内における双方の協力を強化していくことです。
(中国国際放送局)
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