特別取材:米国のアジアインフラ投資銀行への加盟反対は正しくない-ーピーターソン国際経済研究所所長フレッド・バーグステン氏を取材

Jp.xinhuanet.com | 発表時間 2015-03-20 14:54:00 | 編集: 谢艳
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   【新華社ワシントン3月20日】米国の著名なシンクタンク、ピーターソン国際経済研究所の上級研究員で名誉所長のフレッド・バーグステン氏は先日新華社記者の取材に応じた際、米国が中国の提唱したアジアインフラ投資銀行(AIIB)への加盟に反対するのは正しくないが、米国は最終的にこの立場を変えるものと信じているとの見解を示した。

   この一週間にわたり、英国、フランス、ドイツやイタリアといった欧州主要国が次々にアジアインフラ投資銀行(AIIB)の意向創始メンバー国の募集最終期限までに申請の提出を間に合わせようとしていたことは、一時期国際社会の関心を示す注目点となったが、米国は依然として影響を受けず動かないままで、またこれらの欧州の同盟国に対し非難をにおわせる言葉を浴びせている。

   米大統領通商政策・交渉諮問委員会(ACTPN)のメンバーとして、バーグステン氏は、米国がAIIBへの加盟に反対する真の主な原因は、「これは中国が提起した提案です。それに仮に米国が加盟しても、米国は主導的な役割を発揮できないでしょう。」

   バーグステン氏は、AIIBへの加盟反対は中国が国際事務においてより大きな役割を果たすという米国の期待には一致せず、中米の相互信頼の増強にも不利だとみなしている。「米国は長年にわたって中国に世界経済の中でより多くのリーダー的役割を発揮し、責任ある利害関係となり、国際事務を処理するためより多くの資源を提供するよう促してきました。でも、現在中国がこうすると決めたに関わらず、米国が反対の意を示しているのは、間違えです。」

   バーグステン氏は、現在の国際機構は改革を行うことで中国や他の新興経済体の合理的な訴えや経済的実力を反映させるべきで、米国も意識を転換して、これらの変革を受け入れるべきだとの見解を示した。

   バーグステン氏は、米国と日本という二大経済体が最終的には必然的にもAIIBに加盟すると信じている。バーグステン氏は「貿易政策の方面で、私たちは中国や米国、日本を全て取り込んだ地域貿易計画が見られる望みがあり、昨年末にアジア太平洋経済協力会議(APEC)メンバーがすでにアジア太平洋自由貿易区でフィージビリティー スタディー(実現可能性研究)を展開・スタートさせる件についてコンセンサスに達しています。」と語った。バーグステン氏は、次のように述べた。中米日3国の参加が欠けては、どのような地域貿易計画も不完全で、成功しないものと考えている。「私は、米国と日本が最終的にはAIIBに加盟すると思っています。」

(新華網日本語)  

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キーワード    ピーターソン国際経済研究所 アジアインフラ投資銀行
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