ボアオ・アジア・フォーラムの『新興経済体の発展に関する2015年度報告』が17日、北京で発表されました。この『報告』では「2015年新興経済体(E11)の大幅な経済回復の可能性は比較的低い。経済成長は2014年とほぼ同じか、やや下降する可能性が高い。E11の経済成長率は4.8%」と予測されています。
日増しに複雑化する国内外の情勢に直面し、2014年E11の経済状況は安定を見せる一方で、成長減速が見られました。国際通貨基金(IMF)のデータによりますと、2014年E11の経済成長率は4.9%で、前年より0.3ポイント低下したということです。
これについて、『報告』の編集長を務めた中国社会科学院世界経済と政治研究所の張宇燕所長は「E11を含む新興経済体の経済成長が減速する原因は多くある。主要な原因としては、成長を支える重要な要素の周期的変動が生じたことが挙げられる。それには、低金利を特徴とする貸付周期、高価格を特徴とする大口商品の繁盛周期、経済成長の潜在力釈放を特徴とする改革周期、及び多国間主義を特徴とするグローバルな開放周期の調整が含まれる」と説明しました。
(中国国際放送局)
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