【新華社北京3月17日】CeBIT(セビット) 2015国際情報通信技術見本市(「CeBIT2015」と略称する)が開幕したばかりだ。今度の展示会は「デジタル経済」がテーマとなっている。この概念は頻繁に耳にするが、深く思考すると、デジタル経済とは一体、何なのかという疑問が生じる。
文字だけを見ると、デジタル経済はデジタル技術に基づく経済であり、デジタル技術の発展は往々にしてインターネット技術の発展と切り離せないことから、多くの場合はデジタル経済はインターネット経済、又はネットワーク経済とも呼ばれる。20世紀のインターネット発展初期に米国の商人、タン·ワズコート氏は1995年に『デジタル経済』と題した著作を出版し、インターネットの経済への影響について詳細に論述している。同氏は最も早期に「デジタル経済」の概念を提起した一人として知られる。
その後のデジタル経済は通常、デジタル情報が、インターネット通信を通じて形成される経済活動と理解されている。例えば、ネットショップの開設がある。このような経済活動が手軽で優位性があることは明らかだ。また、一部のインターネットの発展に関する理論がデジタル経済に導入されている。
インターネット企業家で、アリババグループの創業者、馬雲氏もこの視点からデジタル経済を理解している。彼は講演者として「セビット(CeBIT)2015」開幕式に出席した際に、次のように述べた。今年の展示会のテーマは「デジタル経済」で、デジタル経済というよりもむしろデータ経済と呼ぶ方がいい。なぜなら、データ伝送によって、各種デジタル経済活動がすべて可能になるからだ。
このほか、「デジタル経済」はまた、デジタル技術と各項目の実質的な産業との結びつくことを含まれている。「セビット(CeBIT)2015」公式サイトは、農業、工業から医学まで、各業界の各業種がデジタル技術の改造を経験していると指摘している。
特にドイツ政府が最近、重点的に推進する「インダストリー4.0」と称する高度技術戦略は、インテリジェント製造システムで産業革命をリードすると強調した。この方面の典型的な技術は3Dプリンターで、その産業化はインターネット伝送を頼りに、顧客がカスタマイズで必要とするデータと適合することが求められる。また、デジタルモデリング及びデジタル制御の端末設備を利用したプリントアウトにも依存している。未来のデジタル経済はそのようなデジタル技術がニーズ、生産、取引などのすべての産業のプロセスに浸透した経済活動でなければならない。
(新華網日本語)
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