中国人民銀行の周小川総裁が12日に北京で行われた第12期全国人民代表大会第3回会議の記者会見で、中国のM2、広義の通貨供給量(現金通貨に企業や個人の預金などを加えたもの)は、依然適度な伸びを見せていて、穏健な通貨政策のスタンスに変更はないことを明らかにしました。
周総裁は「中国経済は新常態(ニューノーマル)を迎えた。それは"常態"であり、特殊で問題のある状態ではない。そのため、新しい通貨政策が必要とは限らない」と述べました。
李克強首相による政府活動報告では、2015年の広義の通貨供給量の増加率の目標を12%前後としています。これは例年の目標値に比べてやや下回りますが、李首相は「実際に実施していく中で経済発展の必要に応じて多少高くなることもあるだろう」と指摘しました。
(文字/中国国際放送局 写真/新華網日本語)