【新華社北京3月4日】第12期全国人民代表大会(全人代)第3回会議が3月4日、北京の人民大会堂で記者会見を行った。大会の傅莹報道官はこの会議の関係状況を紹介し、国内外の記者の質問に答えた。
傅莹報道官は次のように述べた。二年間にわたって、39人の全人代代表が紀律や法律に違反したので、その全人代の代表資格が終止された。これは、当面の中国の力強い反腐敗を反映しただけでなく、代表に対する監督を強めた効果だ。国際刑事司法の協力を強化することは、腐敗者が天地の果てまで逃げても法律の制裁を受けるようにさせる。
傅莹報道官は次のように述べた。中国において改革を推進しても大きな揺れ動きや失策を引き起こさないようにするには、先行試験を行って、いくつかの複製・普及できる経験を探索したうえで、法律を制定し、経験を普及させ、改革を秩序的に推し進めてゆく必要がある。
傅莹報道官は次のように紹介した。立法法修正案草案の内容が非常に豊富で、そのうち、人権の保障を強化するために、一つの規定を増えた。それは国務院部門と地方政府が如何なる規則を制定するには、上位の法律、法規の根拠さえなければ、公民の権利を減少・損害することができず、公民の義務を勝手に増加することもできない。
香港の普選に関する質問に答えた際、傅莹報道官は次のように語った。香港で普選を実行するのは基本法に基づいて打ち出されたので、全人代常務委員会は去年関連決定を採択し、この決定が動揺することはない。我々は香港が2017年に予定通りにスムーズに普選を実現し、香港の政治改革を前向きに進ませてゆく。
新たな環境保護法の実施の関連問題に答えた際、傅莹報道官は次のように答えた。全人代は大気汚染予防管理法を改正しており、水汚染予防管理法が改正し始めようとしており、そのほか、土壌汚染問題の解決に対し、一つの法律を制定する決心を下さねばならない。全人代常務委員会は四回の審議を経て、新たな環境保護法を打ち出し、この環境保護法は「歴史上で最厳格の環境保護法」と呼ばれ、汚染に対して「ゼロ容認」の姿勢を示した。