ここ数年の日本では、数多くの中国製品が人々の生活の中に深く浸透している。特に東京や大阪といった大都市で暮らすには、中国製品は必要不可欠である。しかも最近はスーパーや100円ショップ、商店だけでなく、高級百貨店や専門店に置かれている中国の製品も消費者からの人気を集めている。2000年頃までに日本で売られていた中国製品といえば、衣料品やニット製品、小物、農業副産物などで、もっぱら商店街の小さな店に置かれ、三越や松坂屋、高島屋などの高級百貨店では見ることができなかった。
しかし時代は大きく変わった。
中国製造業の発展や生産技術の高度化による品質の向上によって、中国製品に対する“安かろう悪かろう”というイメージは過去のものとなった。また日本の企業が海外に工場を移転し、国内の製造業が閉鎖していく中、日本の消費者は生活用品を輸入に頼らざるを得なくなっている。日本の輸入商品のうち2割は中国からの輸入であり、このことは日本では中国製品がなくてはならないことを意味している。
ある日本のメディアが「ある消費者グループが「中国製品なしで暮らせるか」という実験をしたところ、1日も生活できなかった」――と報じたこともあるほどだ。