中国の春節、ソフトパワーを示す

Jp.xinhuanet.com | 発表時間 2015-02-27 14:11:48 | 編集: 王珊寧
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  2015年の春節(旧正月)は、中国人にとって平凡な春節であった。しかしこれは世界が、中国の変化への理解を深めるきっかけになった。

  世界を最も驚嘆させたのは、依然として中国の春節の「大きさ」だった。米フォーブス誌(中国語版)は23日、「中国の春節VS米国の感謝祭」と題する記事を掲載した。米ブルームバーグのデータによると、中国の春節期間の外出者数は延べ28億人、米国の感謝祭は延べ4600万人となっている。中国人の春節中の消費額は1000億ドルで、米国の感謝祭は509億ドル。感謝祭の期間中、約3200万人の米国人が全米最大規模のラグビーの試合を視聴する。中国中央電視台の「春節聯歓晩会」(年越し番組)の視聴者数は約7−8億人に達する。

  中国国家旅遊局(観光局)は、春節中の海外旅行者数は延べ519万人に達すると推算した。24日付の産経新聞は、訪日中国人客により、日本の百貨店の売上が2−4倍増になったと報じた。日本のビジネス誌『プレジデント』は、「中国人観光客は救世主だ。東京、大阪の百貨店がこぞって中国人観光客対応に動くなど、小売業界はさながらチャイナ狂騒曲の様相を呈している」と伝えた。フランス紙は22日、「フランス南西部の都市の、ベトナム人などの移民が暮らす団地からは、市長が華人の未年に対して特別に祝辞を述べたことで、中国が春節のお祝いムードを独占することになったという不満が漏れた」と報じた。

  米AP通信は、「数十年前、中国の新年が中国以外の場所に影響を及ぼすことは稀だった。中国が巨大な経済的影響力をつけるに伴い、中国語を話す場所で大きな文化的意義を持つ中国の新年が存在感を高めた」と伝えた。米ロサンゼルス・タイムズ紙は、「中国の新年はかつて中華街や華人の移民の家庭内に限られていたが、今や米国で主流と化している。ニューヨークのリンカーン・センターやハリウッドの街頭などでは、スポーツ番組のCMや飲料品の包装に春節のお祝いの言葉が見られる。中国政府は春節により、中国のソフトパワーを強化しようとしている。中国文化部は2010年に『歓楽春節』を催し、42の国と地域で65のイベントを展開した。今年は119の国と地域、900のイベントに拡大された」と報じた。中国人専門家の張春河氏は同紙に対して、「全世界が中国の経済的成果を認めているが、中国文化に対する理解や興味が不足している。中国は今後より多くの文化を輸出し、流れを覆すと見られる」と述べた。

  (チャイナネット)

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