国連安全保障理事会は17日会合を開き、ウクライナ東部をめぐって当事者に停戦合意を完全に守るよう求める決議案の採決を行い、全会一致で採択しました。しかし、その後、アメリカやウクライナ代表などからロシアに対し非難が集中し、激しい応酬となりました。
今回の会合は、今月の輪番議長である中国の劉結一国連大使が主宰し、ロシア、ウクライナ、ドイツ、フランスの4首脳が合意したウクライナ政府軍と東部の民間武装勢力の停戦合意を支持し、合意事項の順守を求める決議を全会一致で採択しました。アメリカのパワー国連大使はこの決議採択を歓迎しながらも、これまで停戦に向けた動きを阻んできたのはロシア側だと指摘しました。
また、ウクライナのセルゲーエフ国連大使もロシアがクリミアを占拠したと非難し、ロシアにウクライナの内政に干渉しないよう求めました。
輪番議長を務める劉結一国連大使は、ロシア、ウクライナ、ドイツ、フランスの4首脳による停戦合意は大変貴重なものであり、関係各方面がそれを大切にし、合意事項を遵守するよう要請しました。更に、ウクライナの平和回復が早期に実現するよう国連安保理が支持を拡大しなければならないと述べました。
(中国国際放送局)
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