中国製品はすでに日本人の生活の隅々にまで浸透している。日本の一般のスーパーや100円ショップ、コンビニなどに大量に並んでいるだけでなく、高級デパートやブランド品専門店などでも日本の消費者に歓迎されている。
日本の市場における中国製品は10数年前まで、衣類や編み物、雑貨、農産品、加工食品などが中心で、販売されているのも町中の小さな店舗が主だった。三越や松坂屋、高島屋、伊勢丹などの高級デパートには中国の商品はほとんどなかった。
だが中国の製造業が発展し、生産技術や工法の水準が上がったことで、中国製品の品質は大きく高まった。現在では、高級衣類や高級日用品にも中国製品は広まっている。
日本企業は大量に海外に移転し、国内の製造業は縮小しており、日本の消費者の生活用品の輸入依存度はますます高まっている。海外からの輸入品のうち中国製品は20%以上を占め、日本の一般国民の生活も中国の製品なしには考えられなくなっている。日本メディアの報道によると、日本の消費者団体が「中国商品なし」で暮らせるか実験したところ、中国商品を使うことなしには一日も暮らせないことがわかったという。
日本の大衆衣類ブランドのユニクロには、しっかりとした作りのしゃれた衣類が並んでいるが、産地を見るとほとんどが中国製であることがわかる。東京の表参道には外国の高級ブランド店が並んでいるが、プラダやバーバリーなどの欧米ブランドはいずれも中国に生産拠点を持つ。
記者は米国での勤務中、有名な米国人ファッションデザイナーに会ったことがあるが、このデザイナーは、中国の衣類の生産設備や技術、工法などは、先進国にほとんど引けをとらず、強化が待たれるのはデザインとブランドだけだと語っていた。日本だけでなく、米国市場で販売される多くのブランド衣類も中国製だ。中国人観光客は米国や日本で多くのブランド品を買って帰るが、その産地はほとんどが中国である。
日本のメディア業界人の岡本裕明氏によると、中国製の商品はすでにほとんどの日本人に認められており、気に入った商品が中国製だからといって買わないということはない。安くて質のいい中国製家電も日本の消費者の間で人気が高く、中国家電大手のハイアールの製品も日本の家電市場に出回っており、冷蔵庫と洗濯機は特に評判が高い。岡本氏によると、スマートフォンでも中国メーカーはまもなく日本メーカーを超え、世界の最注目株となる見込みだ。近年は、中国の機械製品も対日輸出の重要な商品となりつつある。
報道によると、中国と日本の2014年の貿易額は3100億ドル余りに達した。そのうち中国からの日本の輸入額は約2000億ドル。日本の一般消費者に中国商品が浸透したことはまぎれもない事実と言えそうだ。
(人民網日本語版)
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