【新華社北京2月11日】1月上旬から河北省人民代表大会と政冶協商会議の「両会」が最初に開催され、最後の3つの省、即ち広東省、海南省、吉林省の人民代表大会が2月9日に開幕するまで、2015年は全国の31の省、自治区、直轄市で両会が開催された。
慣例に従い、毎年1月から2月にかけて相次いで開幕する地方の「両会」は、従来より地方各級政府が民衆に施政成果を報告し、施政方向を定める「窓口」であり、3月初めの全国「両会」を前に開かれる会議でもある。「露出度」が最も高い話題とホットワードを通じて、今年の地方「両会」は、どのような発展の新たなシグナルを発信するのだろうか。
GDP成長率で、どのように新常態に適応するのか
当地の「両会」が今週に閉幕することに従って、全国の31省の2014年経済「成績表」がすべて発表された。成長スピードを見ると、重慶がGDP成長率10.9%で全国トップとなり、山西省は4.9%で最下位だった。経済総量を見ると、広東省は昨年のGDPが6兆7,800億元に達し、26年連続で全国首位を占め、1人当たりのGDPは一万ドルの大台を突破した。
各省が提出した2015年経済成長率の予期目標はいずれも慎重だった。チベットのGDP予測成長率が2014年並みだったのを除き、大多数の省は年度成長率目標を下方修正した。
新常態のもと、新しい原動力を作り出す
習近平総書記は中央経済活動会議で詳しく述べた「新常態」は、今年の地方の「両会」のホットワードとなっており、新常態に適応し、新しい原動力を追求しその見どころはかなり多い。
31の省はいずれも「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」戦略の実施に積極的に参与あるいは奉仕すると表明している。甘粛省はシルクロード経済ベルトの甘粛区間建設のため交通物流ネットワークを構築し、新疆ウイグル自治区はシルクロード経済ベルト核心区の建設を推進する見通しで、福建省は21世紀海上シルクロード核心区を作り出す予定。陝西省はシルクロード経済ベルトの新たな起点の建設を加速し、広東省は21世紀海上シルクロード沿線の港町連合の設立を探求してゆくという。
京津冀(北京・天津・河北省)の協力発展、長江経済ベルト、環渤海経済圏といった国家の地域発展戦略も、地方の発展が乗りたいと欲する「東風」でもある。