経済フォーカス:中国の改革は世界に利益を受けさせる

Jp.xinhuanet.com | 発表時間 2015-01-22 14:16:18 | 編集: 薛天依
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   【新華社ブリュッセル1月22日】今年の世界経済フォーラム年次総会で、中国の議題が再び焦点となっている。欧州の経済学のベテラン専門家2人がブリュッセルで新華社記者の特別取材に応じた際、中国の経済改革は世界に利益を受けさせるだろうとの見解を示した。

   欧州政策研究センター(CEPS)の ダニエル・グロース(Daniel Gros)所長は、中国が改革を実行する唯一のリスクは経済の停滞だが、このリスクはすでに克服されたとみなしている。グロース所長は次のように考えている。中国経済のモデル転換は世界に2つのメリットをもたらすことができる。一つは中国経済の成長が強ければ、すべての人がその利益を受けることができ、。特に中国経済の成長が投資と輸出の牽引に頼っていたところから、消費の牽引に頼るところへとより多く転換してゆく。二つは中国の実施する改革が市場を経済戦略決定の主な決定要因にならせ、貿易の発展を促進すること。

   欧州国際政治経済研究所(ECIPE)のフレデリック エリクソン主任は、競争と革新への奨励を趣旨とする経済改革の実行は、中国にとっては肝心なことだといえる。中国が経済改革の強化を通して成長の傾向を転換することは、そのグローバル経済における指導者地位に一つの新次元を加えることが可能だと指摘した。

   中国がここ数年にわたりインフラなどの長期投資、財政や金融政策などの調整を通して、経済のギアチェンジ・アップグレードのために政策の構想を提供したことに話が及んだ際、グロース所長は次のように語った。国内投資を促進する、また海外投資に向けて融資提供するという2つの措置には、著しい違いがある。国内のインフラ投資は短期的な需要や雇用の安定に対しては役に立つが、国内の需要不足問題の解決に対しては、その効果はごくわずかだ。国内の需要不足の一つの表れは、比較的高い国民の貯蓄率の持続だろう。中国が世界の公共投資のために融資提供する面での努力は、称賛に値するが、このような外向型投資規模は中国国内の投資規模に比べてずっと少ない。

   エリクソン主任は、中国がBRICS銀行、アジアインフラ投資銀行、シルクロード基金などの設立を推進する措置は、経済成長の推進に有利だと語っている。エリクソン主任は、新たな投資と経済改革が結びつけば、より良い乗数効果をもたらすことができるとみなしている。

   中国の貿易政策に話が及ぶと、エリクソン主任は、中国が地域貿易の一体化を推進する努力はたいへん重要だとの見解を示した。エリクソン主任は、中国の経済改革の加速・推進に従って、米国とEUとの関連する貿易交渉の成功は、そう遠い将来ではないと予測している。グロース所長は、中国経済の成長は開放的な貿易策略に始っており、その貿易政策の立場は合理的だと考えている。

   (新華網日本語)

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