李嘉誠氏の商業帝国の変遷

Jp.xinhuanet.com | 発表時間 2015-01-13 15:11:01 | 編集: 郭丹
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  【新華社香港1月13日】香港の富豪ナンバーワンの李嘉誠氏は9日、その家族企業グループ史で前例のない合併・再編プランを発表した。長江実業及び和記黄埔の上場企業2社を合併、再編し、長江和記実業有限公司(長和)及び長江実業地産有限公司(長地)の新会社2社を設立し、香港で再び上場した。

   香港で歴史を誇る多国籍企業、長江実業と和記黄埔の2社はいずれも香港とニューヨークの株式市場で上場している。2社は「0001」と「0013」の株式コードで、香港株式市場の恒生株価指数でトップの地位を確保している。いずれも李嘉誠長江グループ傘下の最も主要な産業であるため、2社は「長和系」と称されている。

   長実と和黄は、香港の株主に一貫して不動の地位の優良株と見なされている。長実と和黄は李嘉誠氏のリードのもとで、一体どのような発展を経て商業帝国へと成長したのだろうか。

   李嘉誠氏は1950年に5万香港ドルで起業し、香港に長江工業有限公司を設立した。主にプラスチックなどの工業製品の生産に従事している。李嘉誠氏は1958年から香港の不動産事業に進出し始めた。その年、李嘉誠氏は北角に土地を購入し、12階建ての工業ビル1棟を建設し、不動産事業の第一歩を踏み出した。

   長江実業は1970年代以降の「黄金期」に香港の不動産に多額を投資し、香港で主な成長企業の一つへと急速に規模化した。長実は現在、不動産の発展をリードする戦略的投資企業であり、香港で最大規模の不動産成長企業の一つでもある。主要業務は、不動産、ライフサイエンス、エネルギー、運輸などを含み、業務は世界の50を超える国と地域に及んでいる。

   2014年6月時点で、長実の純資産は約3,908億香港ドルに上る。和黄の不動産業務と合併する場合は、資産は純額4,787億香港ドルに達し、新規に設立された長江実業地産は、新鴻基地産を追い越して香港最大の成長企業となる。

   1979年、李嘉誠氏は匯豊銀行(HSBC)と契約を締結し、1株当り7.1香港ドル、株式時価総額6億3,900万香港ドルで和記黄埔の全体の22.4%を占める9,000万株を買い取り、中国資本で英国に本拠地のある銀行の株主となり、中国資本を4大英資系銀行に注入する第一人者となった。李嘉誠氏は1981年に和黄の総裁に就任した後、和黄を通じて世界各地でM&Aを展開し、天下に跨る帝国を築き上げた。

   和記黄埔は李嘉誠氏によるM&Aを受けて、李嘉誠氏の系列グループ旗下で大陸部と海外市場で事業展開する企業となり、世界最大の日用品販売チェーン、ワトソンズを抱えている。また、世界で多数の市場最大のコンテナ港湾を運営する企業でもあり、ここ2年間に米誌『フォーチュン』が選ぶ世界のトップ企業500の363位にランクインしている。和黄は現在、香港取引市場のメインボード最大の上場企業の一つだ。長実は和黄の最大株主で、49.97%の持分を保有している。

   和記黄埔の前身となる2社は、それぞれ1863年に設立された黄埔船塢と1877年に設立された和記企業。和記は1969年に黄埔船塢のマジョリティーを獲得した。1970年代以降は、和記が匯豊銀行で資本注入して救いの手を差し伸べ、業務を再編し、和記と黄埔を統合し、「和記黄埔」を設立した。

   和黄は現在、6項目のコア業務を経営している。業務は、港湾及び関連サービス、不動産及びホテル、小売り、インフラ、エネルギー及び通信を含む。和黄は2013年12月31日時点の年度審査を経た営業額が4,130億香港ドル、2014年6月30日までの6カ月間の審査を経ていない営業額が2,040億香港ドルに上った。

   2014年11月末、和黄が大陸部で保有する予備の土地は約715万平方メートルに上り、世界的に経営するホテルの客室数は5,320室に達した。長実のデータと合算すると、2社の2013年の不動産分野の収益は428億香港ドル、ホテルの収益は約54億香港ドルに達した。

(新華網日本語)

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キーワード    李嘉誠,企業,合併
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