【新華社台北1月6日】台湾の法務部門である「矯正署」は医療鑑定グループの報告に基づき、「刑務所では適切な治療ができない」を理由として、収賄罪で台中の刑務所に服役中の当局の前指導者、陳水扁を病気治療のため一ヶ月仮保釈することを審査承認した。陳水扁は同日午後自宅へ戻り療養する予定だが、病状が安定した後は刑務所へ戻り服役せねばならないとのことだ。
陳水扁は、龍潭土地売買不正事件、陳敏薰の賄賂による官職取得事件、元大証券による復華ホールディングスの買収合併などの事件で、合わせて懲役20年を言い渡され、今まで刑務所に6年余り服役した。現在64歳の陳水扁はここ数年体を悪くし、病気治療のための仮釈放を申請していた。台湾当局の関連部門は2014年12月に医療鑑定グループを再組織し、陳水扁の健康状態に対し評価を行ってきた。
「矯正署」では5日午前審査グループ会議が開かれ、陳水扁の病状が確かに悪化していると認定し、「監獄行刑法」第58条の「刑務所では適切な治療できない」の事情に合致し、陳水扁を病気治療のため一ヶ月仮保釈することを審査承認した。同時に、「病気治療のための仮保釈は医療を前提とした暫時的な釈放」で、陳水扁は病状が安定してから、刑務所へ戻り服役せねばならず、その他の場所にいた日数は刑期に含まれないと強調した。その期間、台中刑務所は人を派遣し「しっかりと観察し、文字と写真で記録を行い、後日病気治療のための仮保釈期間の延長を承認するかどうかの参考とする」。
陳水扁の親族は現在台中刑務所へ赴き手続きを済ませたという。関連の手続きが完了してから、陳水扁は5日午後に高雄へ戻り自宅で療養する見通し。
(新華網日本語)
当社サイトのコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事:
台湾学界:「九合一」選挙後、台湾民衆は両岸関係の継続的な平和と発展に高い期待を寄せる