全人代代表で元青海チベット鉄道公司社長の朱明瑞氏は「現在、西部のエネルギー、資源を東部に輸送する鉄道幹線は隴海線(江蘇省連雲港市―甘粛省蘭州市)だけで、輸送力の不足が深刻で、西部開発の主要な制約要因になりつつある」と指摘した。
ゴルムド―コルラ線は「宝の盆地」チャイダム盆地を通る。全人代代表で青海塩湖発展有限公司技師長の李承認宝氏は「チャイダム盆地は西部のエネルギー、資源の宝庫であり、石油、天然ガス、カリウム、マグネシウム、カリウムおよび高原薬用資源が豊富で、開発の潜在力は非常に大きい」と語った。
駱玉林氏は、ゴルムド―成都線が完成すると、新疆、チベット、青海と中・東部を結ぶ新たなルートが開かれると強調した。
朱明瑞氏はゴルムド―成都線は長江と黄河の分水嶺となっている若爾蓋(ノルガイ)湿地保護区を通るため、工事は難航が予想され、生態環境をどのようにして有効に保護するかが重点的に解決すべき問題だと指摘した。
全人代代表で青海省発展改革委主任の張守成氏は次のように語った。将来、ゴルムドは西部の交通の戦略的要衝になる。同時に青海省の省都西寧市の鉄道の要衝としての役割が一層高まる。「12・5」計画期に西寧と成都、西寧からチベット・チャムドを経由して雲南・昆明に至る鉄道の着工または計画が見込まれ、チベット族地区と西南少数民族地区との連絡が便利になる。
(新華網日本語)