【新華社北京3月8日】全国人民代表大会財政経済委員会の呉暁霊副主任委員は7日「中国の預金準備率には引き揚げの余地がある。商業銀行が『ひっ迫』しているのは規模であって、資金ではない。今年はまだ貸出総額の新規増加目標が決まっていないが、昨年の目標だった7兆5000億元を下回るだろう」と述べた。
呉副主任委員は北京のメディアセンターで、預金準備率、金利、小口貸出などの財政経済分野の関心事について、内外記者の質問に答えた。
現在のマイナス金利の問題について、呉副主任委員は次のように述べた。インフレを抑制する過程において最初に手をつけなければならないのはマイナス金利の問題だ。中央銀行が抑制しなければならないのは金利の下限であって、上限ではない。もしも中央銀行が銀行間の流動性を管理できるのであれば、銀行の資金が不足している状況のもとで、金利は上昇するはずで、市場の貸出金利はプラスに転じるはずだ。
関心を集めている金利の市場化問題について、呉副主任委員は次のように話した。中国の金利市場化の程度は低くみられている。現在の金利市場化水準でも、できることがたくさんある。中国のインフレ対策はひとさじの薬で解決できるものではない。人民元為替レートの弾力性アップもそのうちの一つだ。