2010年度の中央財政予算の主な執行状況は次の通りである。
1、中央歳入の予算執行と超過歳入の使用状況
中央の歳入が予算を4410億元超過したのは、主に年初の歳入予算数字は関連経済予測指標を基に計算されたが、執行過程でいくつかの指標が予測を超えたことによる。そのため収入が予算を上回ることになった。
中央財政の超過歳入の使用について。関係法律・法規及び第11期全国人民代表大会第3回会議の関係決議に基づき、中央財政の超過歳入4410億元のうち、地方交付税と一般的移転支出増額に650億元、地方の道路保守費への移転支出増額に242億元、教育支出の増額に260億元、科学技術支出の増額に56億元、道路建設支出の増額に454億元が充てられた。残りの2748億元は、中央財政赤字の削減に500億元、中央予算安定化基金の補充に2248億元が充てられた。
2、中央財政の主要支出項目の執行状況について
教育支出は2547・34億元(予算の117・9%)で、28・6%伸びた。科学技術支出は1728・34億元(同105・8%)で、14・3%伸びた。文化スポーツ・メディア支出は316億元(同100・5%)だった。医療衛生支出は1485・35億元(同106・9%)で、16・7%伸びた。社会保障・雇用対策支出は3784・99億元(同105・7%)で、14・8%伸びた。住宅供給支出は1125・73億元(同113・4%)で、15%伸びた。農業・林業・水利関係支出は3879・66億元(同102・7%)で、10・5%伸びた。国土気象等関係支出は370・04億元(同110%)で、51・4%伸びた。環境保護支出は1443・1億元(同102・1%)で、25・3%伸びた。国債利払費は1512・36億元(同98・5%)で、14・5%増えた。
以上の各支出を集計すると、2010年度に人民大衆の生活に直結する教育や医療衛生、社会保障・雇用、住宅供給、文化など民生諸分野に充てられた中央財政の支出合計は、19・9%増の8898・54億元となる。農業水利、交通運輸及び環境保護などの支出も民生との関連が密接で、中央財政の地方交付税や一般的移転支出の大部分も民生支出に充てられている。2010年度に「3農」分野に充てられた中央財政支出合計は、18・3%増の8579・7億元だった。(続く)
(新華網日本語)