2026年国際エンジニアリング・建設博覧会で設けられた中国鉄道建設大手、中国鉄建傘下の中鉄十八局集団の展示ブース。(9月16日撮影、天津=新華社記者/趙子碩)
【新華社天津9月24日】中国の建設業界は現在、競争優位性を強固にし、拡大するため、グリーン(環境配慮)化とスマート化への構造転換と高度化を加速している。
陝西省西安市と重慶市を結ぶ西渝(せいゆ)高速鉄道の建設が進んでいる。中国鉄道建設大手、中国鉄建傘下の中鉄十八局集団は同高速鉄道の重要な関連プロジェクトである四川省華鎣(かえい)市浜江新区の高速鉄道旅客総合ターミナル工事において、グリーン・低炭素の理念を徹底。雨水や工事廃水は浄化処理を経て粉じん抑制やコンクリートの養生に再利用している。また、スマート・省エネ型建設機械の導入を進め、低騒音、低炭素を実現している。
2026年グリーン・低炭素博覧会のグリーンエネルギー展示エリアを見学する来場者。(9月16日撮影、天津=新華社記者/趙子碩)
こうした取り組みは中国建設業のグリーン発展の縮図であり、中国のグリーン・低炭素産業の規模は、第15次5カ年規画(2026~30年)末までに20兆元(1元=約24円)を突破し、質の高い発展のため絶え間ないグリーンの原動力を注入すると見込まれている。
天津市で18日までの3日間開催された2026年グリーン・低炭素博覧会と2026年国際エンジニアリング・建設博覧会では、グリーン化、スマート化への転換がすでに中国の建設業界で共通の取り組みになっていることが明らかになった。
スマート化は建設業の技術革新を支える重要な鍵となっている。欧州航空機大手エアバスはこのほど、天津第2最終組み立てラインで初めて完成した「A320」の機体引き渡しを行った。航空機の質の高い最終組み立て・生産にはレベルの高い工場施設の支えが欠かせない。工場の建設過程において、インフラ建設大手の中国鉄建大橋工程局集団はBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)技術で、部材の最適なつり上げポイントを正確に計算した。また、全工程に配備したスマートセンサーで設置プロセスに対して動的モニタリングを実施。鋼トラスの精密な設置を確保した。
2026年グリーン・低炭素博覧会のグリーンエネルギー展示エリアを見学する来場者。(9月16日撮影、天津=新華社記者/趙子碩)
中国建築業協会のデータによると、25年の全国建築業企業総生産額は30兆3800億元に達した。建設業界が現在直面する構造転換の課題に対し、デジタル技術によってプロジェクト建設を後押しし、生産組織方式の再構築を行うことは、業界全体の発展のボトルネックを解消し、新型工業化の段階への移行を加速させるだろう。
グリーン化とスマート化の後押しの下、中国建設業界の海外展開の歩みはますます着実なものになっている。英会計事務所アーンスト・アンド・ヤング(EY)の大中華区がこのほど発表した報告によると、25年の中国の対外請負工事事業の売上高は前年比7・74%増の1788億2千万ドル(1ドル=約158円)、新規契約額は前年比8・2%増の2892億2千万ドルに達した。(記者/毛振華、宋瑞)