
9日、姚家湾遺跡の発掘現場。(舟山=新華社記者/馮源)
【新華社杭州5月13日】中国浙江省の舟山(しゅうざん)群島では4800年前に先人が海水を煮詰めて塩を作り、現時点で国内最古の製塩遺跡群を残した。同省舟山市岱山(だいざん)県で9日に開かれた「舟山群島塩業考古成果専門家論証会」で明らかにした。
舟山の製塩遺跡は、浙江省文物考古研究所と舟山市文物保護考古所が2019年から共同で学術調査を開始。22年に岱山県で遺跡群の代表となる姚家湾遺跡を発見した。25年以降は、省と市の文化財・考古学部門が国や省の文物局の支援の下で発掘を続け、一連の重要な発見があった。

9日、姚家湾遺跡の発掘現場。(舟山=新華社配信)
姚家湾遺跡考古学プロジェクトの責任者、浙江省文物考古研究所の朱雪菲(しゅ・せつひ)副研究員によると、最も古い製塩遺構は4800~4500年前で、新石器時代後期に長江下流域の新石器文化、良渚(りょうしょ)文化の中後期に相当する。華東師範大学・河口海岸全国重点実験室(上海市)の王張華(おう・ちょうか)研究員は、遺跡のある湾の当時の環境が製塩作業を容易にしたとの見方を示した。
舟山市定海区金塘鎮の庵跟嶴(あんこんおう)遺跡でも同時期の製塩遺構が見つかった。朱氏は、舟山群島には土墩(どとん=盛り土)が密集して分布しており、二つの遺跡の状況は非常に似ていると述べ、土墩は大規模な製塩遺跡群の存在を示していると説明した。遺跡の製塩活動は良渚文化中後期に相当する段階までさかのぼることができ、その後は銭山漾(せんざんよう)文化、広富林文化に相当する段階を経て、商(殷)周時代まで続いたという。

9日、姚家湾遺跡出土の製塩関連遺物。(舟山=新華社記者/馮源)
製塩考古学を専門とする北京大学考古文博学院の李水城(り・すいじょう)教授は、舟山群島の製塩遺跡群は早い時期に製塩が始まり、数が多く、範囲も広い上、技術が複雑で生産規模も大きいと指摘。現時点で国内最古の製塩遺跡群になると評価した。今回の発見については、約4800年前からの製塩業発展の流れと技術研究手法の体系を明らかにし、島民がどのように自然に適応し、資源を開発して技術を進歩させてきたかを研究する上で鮮明な事例になると語った。(記者/馮源)