
遼寧省丹東市の聖野漿果専門合作社(協同組合)で、収穫されたイチゴを箱詰めする従業員。(資料写真、丹東=新華社記者/陳為)
【新華社瀋陽4月30日】中国遼寧省の大連税関によると、同税関が管轄する鮁魚圈税関を経由して今年1~3月に東南アジアへ輸出した果物は、前年同期比20・5%増の1万2300トンになった。地域的な包括的経済連携(RCEP)政策の効果が表れ、遼寧産果物のブランド影響力が東南アジア諸国で高まっている。
東北地域最大の果物輸出の集散地である同省営口市には、登録済みの輸出向け果物加工場が23カ所、輸出向け果樹園が132カ所あり、栽培から加工に至る整った産業チェーンを形成している。現地企業は輸出先の多角的な市場需要に対応するため、従来型の輸出モデルを打破し、「小規模、カスタマイズ化」した輸出果物産業の新業態を構築しつつある。
リンゴなど特産品だけでなく、サクランボやブルーベリーなどの販売量も増加傾向にあり、1~3月の東南アジアへの輸出量は4・3倍の60トン、輸出額は2・6倍の460万元(1元=約20円)となった。