中国、米国の関税政策乱用に反対の立場を表明
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中国、米国の関税政策乱用に反対の立場を表明

新華社 | 2025-04-06 14:11:11

   【新華社北京4月6日】中国政府は5日、米国の関税政策の乱用に反対する立場を表明した。全文は次の通り。

   米国はこのほど、さまざまな口実を用いて中国を含むすべての貿易パートナーに対して関税政策を乱用する発表を行い、各国の正当な権益を著しく侵害した。世界貿易機関(WTO)のルールに対する重大な違反であり、ルールに基づく多角的貿易体制を大きく損ない、世界の経済秩序の安定に深刻な影響を与えた。中国政府は強く非難し、断固として反対する。

   米国のやり方は、基本的な経済法則と市場原則に反し、多角的貿易交渉で達成された利益均衡の結果を無視し、米国が長期にわたり国際貿易から多大な利益を得てきた事実を顧みず、関税を極限的な圧力手段、私利を追求する武器にしている。これは典型的な一国主義、保護主義、経済的ないじめ行為であり、米国はいわゆる「対等」「公平」を旗印にゼロサムゲームを行っている。その本質は「アメリカファースト」「アメリカ例外主義」の追求であり、関税を手段として現行の国際経済・貿易秩序を覆し、米国の利益を国際社会の公益より優先させ、世界の正当な利益を犠牲にして米国の覇権のために利用しようとしており、国際社会から広く反発を招くのは必至である。

   中国は古い文明を持つ国、礼儀の国であり、中国人民は誠意をもって人に接し、信頼を重んじることを大切にしている。われわれは問題を引き起こすことはないが、問題を恐れることもない。圧力や脅しは中国との正しい付き合い方ではない。中国は既に確固たる措置を講じており、今後もその方針を変えることなく、自身の主権と安全、発展の利益を守り続ける。中米の経済・貿易関係の本質は互恵とウィンウィンである。米国は両国と世界の人々の共通の期待に応え、両国の根本的利益の擁護を踏まえ、関税を対中経済・貿易の圧力の手段にするのを停止し、中国人民の正当な発展の権利を損なう行為をやめるべきである。

   中国は世界第2位の経済大国、商品消費市場であり、国際情勢がいかに変化しようとも、中国の対外開放の扉はますます大きく開かれていく。われわれは引き続きハイレベルな対外開放を進め、規則や規制、管理、規格などの制度型開放を着実に拡大し、ハイレベルな貿易・投資の自由化・円滑化政策を実施していく。市場化、法治化、国際化された一流のビジネス環境をつくり、世界と発展のチャンスを共有し、互恵とウィンウィンを実現していく。

   経済のグローバル化は、人類社会が発展する上で必ず通る道である。WTOを中核とするルールに基づく多角的貿易体制は、グローバル貿易の発展を後押しし、経済成長と持続可能な発展の促進に大きく貢献する。開放と協力は歴史の流れであり、世界が互いに閉ざされ、分断し合うような状態に戻ることは決してなく、またそうあるべきでもない。互恵とウィンウィンは人心の向かうところであり、災いを人に押し付ける経済的ないじめは、最終的に自らの身に跳ね返ってくることになる。経済のグローバル化をより開放、寛容、包摂、均衡の方向へ発展させることは、国際社会が共に担う責任である。

   発展は世界各国の普遍的な権利であり、少数の国の専売特許ではない。国際社会の問題は皆が話し合って取り組むべきで、世界の未来と運命は各国が共に担うべきである。貿易戦争と関税戦争に勝者はなく、保護主義に活路はない。各国は「共に協議し、建設し、享受する」原則を守り、真の多国間主義を堅持し、さまざまな形の一国主義、保護主義に共に反対し、国連を中核とする国際体系を守り、WTOを中核とする多角的貿易体制を擁護すべきである。公平と正義を信じる世界の大多数の国々が歴史の正しい側に立つことを選択し、自身の利益に沿う選択を行うと信じている。世界が必要としているのは覇道ではなく正義である。

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