陸電設備導入で運河に「ゼロカーボン」港を構築 中国江蘇省徐州市

陸電設備導入で運河に「ゼロカーボン」港を構築 中国江蘇省徐州市

新華社 | 2025-03-20 10:10:26

9日、江蘇省徐州港に整然と停泊する貨物船。陸上電力供給設備の使用で大気汚染を減らした。(徐州=新華社配信)

 【新華社南京3月20日】中国江蘇省徐州市は内陸河川の主要な港湾都市で、市内を流れる京杭大運河にある徐州港は、同運河の重要な港となっている。港には貨物船が整然と停泊し、かつて燃料エンジンが立てていたごう音は消え、陸上電力供給(陸電)設備が整備されたことで、クリーンエネルギーが運河の「ゼロカーボン」港建設を支えている。

9日、港で陸上電力供給設備の稼働状況を検査する送電大手、国家電網傘下の電力供給会社、国網徐州供電の職員。(徐州=新華社配信)

 大運河沿いには50以上のふ頭があり、貨物取扱量は年間1億トンを超える。船舶の停泊で生じやすい大気汚染や騒音などの問題を解決するため、中国送電大手、国家電網傘下の電力供給会社、国網徐州供電は、交通や環境保護などの部門と連携してグリーン(環境配慮型)港湾の建設に着手、「ゼロカーボン港湾モデル区」を試験的に設け、市内で稼働中の全てのふ頭に陸電設備を導入した。

9日、江蘇省徐州港。(徐州=新華社配信)

 国網徐州供電の職員、范子霄(はん・ししょう)さんは「わが社が開発したスマート陸電設備は、船舶が接岸してわずか30秒で電源の接続が完了し、ディーゼル発電機による発電と比較して毎月約2千元(1元=約21円)の燃料費節約となり、船1隻につき硫化物排出量を年間1・2トン削減することができる」と述べた。(記者/何磊静)

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