ドイツ・フランクフルトで新華社の取材に応じるフォークリフトメーカー大手、キオン(KION)グループのロブ・スミス最高経営責任者(CEO)。(2月27日撮影、フランクフルト=新華社記者/張帆)
【新華社フランクフルト3月20日】ドイツ・フランクフルトに本部を置くフォークリフトメーカー大手、キオン(KION)グループのロブ・スミス最高経営責任者(CEO)はこのほど、新華社の取材に応じ、中国経済の高い強靭(きょうじん)性、質の高い発展を推進する決意と努力、豊富な発展のチャンスにより、同社は中国での発展に対する自信を強め、中国での投資拡大を絶えず推進してきたと明らかにした。
その上で、中国の質の高い発展のチャンスを積極的につかみ、現地でのイノベーションと協力を通じて新エネルギーや人工知能(AI)、産業オートメーションに力を入れ、対中投資を拡大し、中国の顧客により豊富で多様な内部物流のソリューションを提供する方針を示した。
ドイツ・フランクフルトで新華社の取材に応じるフォークリフトメーカー大手、キオン(KION)グループのロブ・スミス最高経営責任者(CEO)。(2月27日撮影、フランクフルト=新華社記者/張帆)
中国が経済発展の質向上を重視していることを高く評価し、質の高い発展と技術イノベーションに関する中国の政策をもっとよく知りたいとの考えを示した。中国がイノベーション駆動型の発展を堅持し、経済の質の高い成長を推進していることは同社の発展目標と一致すると指摘。引き続き中国でAGV(無人搬送車)システムやハイエンドのロボットソリューションなどの導入を推進し、増加を続ける市場の需要に応えていくとした。
ドイツ・フランクフルトにあるキオン(KION)グループ本部ビル。(2月27日撮影、フランクフルト=新華社記者/張帆)
同社は欧州最大、世界第2位の産業車両メーカーであり、傘下に中国の「宝驪(Baoli)」やドイツの「リンデ(Linde)」など多くのフォークリフトブランドを抱える。中国には6カ所の生産拠点があるほか、アジア太平洋地域の産業車両およびサービス事業本部も設置している。
ドイツ・フランクフルトで撮影したキオン(KION)グループのロゴ。(2月27日撮影、フランクフルト=新華社記者/張帆)
スミス氏は、内部物流業界では電気化と水素エネルギーが持続可能な発展と構造転換の二大トレンドになっていると指摘した。同社は中国市場における発展の先行きに大きな自信があり、引き続き対中投資を拡大するとの方針を明らかにし、「中国の技術イノベーションと協力パートナー、広大な市場、質の高い発展のあくなき追求が当社の輝く未来の創造に力を貸してくれている」と述べた。