【新華社北京3月14日】中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は14日の記者会見で、北京で同日開催されたイラン核問題をめぐる中国・ロシア・イラン3カ国会合について、イラン核問題の政治的解決に向けた3カ国による有益な試みになったとし、中国は各国と共に、公正でバランスの取れた持続可能な核問題の解決策形成に取り組んでいきたいと表明した。
毛氏は次のように述べた。中国、ロシア、イランの外務次官が北京で会合を開いた。王毅(おう・き)外交部長は出席代表団団長と会見し、イラン核問題に関する中国の五つの主張を打ち出した。
3カ国はイラン核問題について深く意見交換し、共同声明を発表した。政治的、外交的な接触と対話が唯一の有効で実行可能な選択肢であると重ねて表明し、関係各国に対し、制裁による圧力や武力による威嚇を放棄し、情勢をエスカレートさせる行動を回避するよう呼びかけた。3カ国は核拡散防止条約(NPT)の重要性も重ねて表明した。中国とロシアは、イランが核開発計画の平和的性質を再確認し、核兵器の開発を求めないとしたことを歓迎し、イランと国際原子力機関(IAEA)との協力継続を支持、原子力の平和的利用に関するイランの権利を尊重すべきだと強調した。
イラン核問題の情勢は深刻で、再び重要な岐路に立たされている。今回の会合はイラン核問題の政治的解決に向けた3カ国による有益な試みとなった。制裁による圧力や武力による威嚇に活路はなく、対話・協議こそ正しい解決の道である。各国が意思疎通と対話を強化し、対話・交渉の早期再開に有利な条件を作り出すよう呼びかける。
中国は各国と共に、公正でバランスの取れた持続可能なイラン核問題の解決策形成を図り、国際的な核不拡散体制を守り、国際・地域の平和と安定を促すよう取り組んでいきたい。