中国非製造業ＰＭＩ、２月は５０・４　小幅に上昇

　【新華社北京３月３日】中国国家統計局サービス業調査センターと中国物流購買連合会が１日に発表した２月の非製造業購買担当者景況指数（非製造業ＰＭＩ）は前月比０・２ポイント上昇の５０・４で、引き続き景気拡大圏にとどまった。

　同センターの趙慶河（ちょう・けいか）高級統計師は、２月の非製造業ＰＭＩの特徴として次の２点を挙げた。

　①サービス業ビジネス活動指数は好不況の節目となる５０・０となり、前月より０・３ポイント低下した。業種別に見ると、航空輸送、郵政、電気通信・ラジオ・テレビ・衛星通信サービス、通貨・金融サービス、資本市場サービスなどの業界ではいずれも５５・０以上の比較的高い水準で推移し、業務総量が高めの伸びを示した。春節（旧正月）前に買い物が集中したことや春節後の休日効果の消失などが響き、個人消費に関連する小売り、宿泊、飲食などの業界ではビジネス活動指数がいずれも大きく低下した。市場見通しからみると、業務活動期待指数は０・１ポイント上昇の５６・９と５カ月連続で比較的高い水準を維持し、大多数のサービス業企業が業界の今後の発展を楽観していることを示した。

　②建設業ビジネス活動指数が明らかに上昇した。春節明けに一部地域で寒さが和らいだことで投資プロジェクトの着工が相次ぎ、企業の稼働・生産再開が進んだ。建設業ビジネス活動指数は５２・７と景気拡大圏に回復し、前月より３・４ポイント上昇した。中でも土木工事建設業の指数は６５・１で、上げ幅が比較的大きく、春節明けにインフラプロジェクトの工事が加速したことが反映された。市場見通しからみると、業務活動予期指数は５４・７となり、建設会社が業界の発展に自信を持っていることを示した。