ハイテク水上救援機器を見せる万寧藍天救援隊の劉嬌隊長(左)と隊員。(海口=新華社記者/陳凱姿)
【新華社海口2月25日】中国海南省では、ロボットを使って海で溺れた人の捜索救助を行う取り組みが進んでいる。同省万寧市の日月湾でこのほど、観光客3人が水上アクティビティーの体験中に誤って海に転落する事故があった。この時、サーフィン指導員やダイビング愛好家、フードデリバリー配達員などで構成される万寧藍天救援隊は、地元応急管理部門の支援の下、水上U字型ロボットやドローンなどを初めて使用して無事3人を救助した。
陸上で水上ロボットを操作する救援隊員。(海口=新華社記者/陳凱姿)
同救援隊の劉嬌(りゅう・きょう)隊長によると、従来の救命ボートやモーターボートを使った救助活動に比べ、水上U字型ロボットは陸上で操作するため、救助者の体力が十分温存でき、二重事故につながる危険性が低減する。小型で機敏、スマートで高速、効率的なロボットは、強風や高波でもスムーズに救助地点に到達できるため、溺者救助のタイムリミット内に多くの人命を救うことができるという。(記者/陳凱姿)
海面で機敏かつ効率的に動く水上U字型ロボット。 (海口=新華社配信/黎多江)
陸上で水上救援機器を操作する救援隊員。(海口=新華社配信/黎多江)
救命浮き輪を海上の救援地点に運ぶドローン。(海口=新華社配信/黎多江)