空から見た横道河子鎮。(1月18日、ドローンから、海林=新華社配信/張樹)
【新華社ハルビン2月20日】中国黒竜江省のハルビン駅から高速鉄道に乗ると、1時間余りでバックパッカーの憧れの地、海林市横道河子鎮に到着する。
同省南東部に位置する横道河子鎮では立春を過ぎても幻想的な雪景色が広がり、豊かな歴史文化も魅力となっている。
19世紀末に中東鉄道の敷設を開始したロシア人は、虎峰嶺東麓の同鎮に機械修理工場や操車場、生活関連施設を建設した。町は鉄道開通後に繁栄し、外国人と中国人がこの町で共に暮らすようになった。
現存するロシア建築256棟のうち6棟が国家級文物保護単位(国宝・重要文化財)に指定されている。保存状態の良い石造りや木造の家屋が立ち並び、100年の歴史を物語る。湖北省武漢から訪れた祝(しゅく)さんは、現代と歴史が共存していて、時空を超えた旅をしているようだと語った。
横道河子鎮で撮影を楽しむ観光客。(1月18日撮影、海林=新華社配信/張樹)
訪れた人が交流サイト(SNS)に投稿した同美しい町の写真も話題となり、観光客は年々増加している。
民宿とカフェを経営する宋智慧(そう・ちけい)さんは、経営状況は良好だと喜ぶ。すぐ満室になり、毎日約200杯のコーヒーが売れているという。
険しい地形がスキー場開発に適しており、同鎮の海林市威虎山横道スキー場は客が絶えない。レベルの異なるコースや充実した施設が整い、多くの人が滑走を楽しんでいる。
鎮内で宿泊や飲食、旅行撮影などを手がける事業者は167社。2024年11月以降、延べ218万9500人が海林市を訪れ、観光収入は18億9千万元(1元=約21円)に上った。(記者/劉赫垚)
横道河子鎮で撮影を楽しむ観光客。(1月18日撮影、海林=新華社配信/張樹)
横道河子鎮で撮影を楽しむ観光客。(1月18日撮影、海林=新華社配信/張樹)
空から見た横道河子鎮。(1月18日、ドローンから、海林=新華社配信/張樹)