13日、顕微鏡で見た「海珠微瓢虫」。(広州=新華社配信)
【新華社広州2月19日】中国広東省科学院は16日、同院動物研究所昆虫生態・害虫防除研究センターの研究チームが広州海珠国家湿地公園で昆虫の新種を発見し、発見地にちなんで「海珠微瓢虫(Eidoreus haizhuensis Liu & Li, 2024)」と命名したと明らかにした。関連の研究成果は国際動物分類学誌「Zootaxa」に掲載された。
同研究所で海珠湿地昆虫多様性モニタリングプロジェクトの責任者を務める兪雅麗(ゆ・がれい)氏によると、研究チームは2020年、海珠湿地における昆虫の全面的、体系的なモニタリングと調査を開始。標本の分類、鑑定過程で新種「海珠微瓢虫」を発見し、甲虫目テントウダマシ科に属することが判明した。同種は体長が1ミリ強、楕円(だえん)形で背中が膨らみ、体色は赤褐色。足と触角の色は比較的薄く、触角の節数は10節、うち末端の2節は非常に大きくなっている。
兪氏は、今回の発見により種の多様性が豊かになっただけでなく、生態系保護や生物の進化研究などにおいても重要な意義を持つと語った。(記者/周穎)pagebreak
11日、「海珠微瓢虫」が発見された広州海珠国家湿地公園。(ドローンから、広州=新華社配信)pagebreak
11日、広州海珠国家湿地公園で網を使ってサンプル採取をする研究者。(広州=新華社配信)pagebreak
13日、「海珠微瓢虫」の標本を見せる広東省科学院動物研究所の研究者。(広州=新華社配信)pagebreak
「海珠微瓢虫」の体の構造を示す図。(広州=新華社配信)pagebreak
13日、昆虫の標本を観察する広東省科学院動物研究所の兪雅麗氏。(広州=新華社配信)pagebreak
11日、広州海珠国家湿地公園で、昆虫のサンプル採取のためマレーズトラップを設置する研究者。(広州=新華社配信)