【新華社東京2月7日】中国黒竜江省ハルビン市で7日に開幕する第9回アジア冬季競技大会(冬季アジア大会)の日本選手団が4日、東京で結成された。団長となった全日本スキー連盟(SAJ)会長の原田雅彦氏が、結団式を前に新華社のインタビューに応じ、大会への期待やハルビンの印象を語った。
スキージャンプのトップ選手として活躍した原田氏は5回の冬季五輪に選手として出場、1998年長野大会ではノルディックスキー・ジャンプ団体戦で日本チームの金メダル獲得に貢献した。2017年の札幌冬季アジア大会では聖火の最終ランナー、22年の北京冬季五輪では日本選手団の総監督を務めている。
原田氏は、北京冬季五輪やハルビン冬季アジア大会の開催で、中国のウインタースポーツが加速度的に発展しており、「国際大会の開催により、たくさんの人が応援してくれるようになり、みんなが笑顔になれる」との感想を表明。日本でも札幌と長野で開かれた冬季五輪などをきっかけに理解が進み、国民全体がウインタースポーツを応援してくれる体制ができ、ウインタースポーツの普及につながったと述べた。
また、24年4月にはハルビン市を訪れ、美しい街並みとフレンドリーな市民に深い感銘を受けたと語り、「『氷の街』として有名なハルビンで、国を挙げて冬季アジア大会を盛り上げようという雰囲気や情熱を実感した」強調。ハルビン大会には「アジアのウインタースポーツを世界にアピールする場になる」と期待を寄せた。
さらに、スキーやスケートに必要な雪や氷などの資源の面では、日本より「中国の方が恵まれているのでは」と指摘。「同じアジアの国として協力し、互いに学び合いながら、ウインタースポーツを共に普及させていっては」と呼びかけた。(記者/李光正、岳晨星)