在中外国人が過ごした春節 広西チワン族自治区

在中外国人が過ごした春節 広西チワン族自治区

新華社 | 2025-02-06 20:47:57

広西民族大学が開いた留学生向け春節イベントで、ダンスを披露する東南アジアの留学生。(1月20日撮影、南寧=新華社配信)

 【新華社南寧2月6日】春節(旧正月)を迎えた中国では、人々がさまざまな風習や活動を通じ、新しい春の訪れを祝った。広西チワン族自治区で留学生やボランティアとして暮らす外国人も、地元の人々と共に中国の春節を体験し、それぞれ忘れられない思い出ができたようだ。

 南寧市の広西民族大学で中国語を学ぶミャンマー人留学生のナン・ム・トゥーさんは、今年初めて中国で春節を迎えた。これまでも教科書などで中国の春節について知ってはいたが、実際に過ごしてみて「これほど盛り上がるものだとは思わなかった」と驚いたという。

広西民族大学が開いた留学生向け春節イベントで、「春聯」(しゅんれん、家の入り口などに貼る縁起の良い対句)を書く参加者。(1月20日撮影、南寧=新華社配信)

 1月20日には同大主催の留学生向け春節イベントに参加。170人以上の留学生が中国の春節民俗行事を体験し、共に春節を祝った。市南東部の青秀山風景区で行われた新春灯会(ランタン祭り)も見に行った。60万平方メートル以上の会場に設置されたランタンは「色とりどりでとても美しかった」と語る。

 同じく広西民族大学に通うラオス人留学生のチャンタビー・ヨードムンさんは、流ちょうな中国語を買われ、南寧市の春節特別番組「春の旋律2025」に出演した。「収録会場には東南アジア各国から出演者や留学生が集まった。中国の春節の国際的な影響力はますます広がっている」

 広西民族大学が開いた留学生向け春節イベント。(1月20日撮影、南寧=新華社配信)

 同番組はベトナム、タイ、インドネシア、ラオスなど海外にもステージを設け、それぞれの地域の風情あふれる内容で、各地の人々が共に春節を祝う映像を放送。視聴者は、異なる国や地域のお祝いの様子や文化的特色を感じることができた。

 ラオス出身のインシクシエンマイ・ビエンプーコンさんは広西大学の留学生。春節のイベントでは花火が一番気に入ったという。「ラオスでも元日に花火を上げるが、中国の花火はもっと華やかで、見ている暇もないほど次々と上がる」。中国で春節を迎え、本場のお祝いムードを体験できたと喜んでいる。

 ルクセンブルクで警官だったハンセン・ニコ・ルネさんは退職後、自治区北部の河池市の農村でボランティアを始めた。村の人気者で、春節中は引っ張りだこ。家の入り口などに貼る「春聯」を自分で書いて持っていく。みんなが熱心に招待してくれるので、春節の間はどの家に呼ばれるかが毎日悩みの種だという。(記者/黄耀滕)

1月28日、南寧市の青秀山風景区で開かれたランタン祭りの会場。(南寧=新華社配信)

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