外国人も魅了、無形文化遺産の六堡茶 広西チワン族自治区

外国人も魅了、無形文化遺産の六堡茶 広西チワン族自治区

新華社 | 2025-02-05 13:54:41

六堡茶を味わう、トルコ出身のネスリハンさん(左)。(2024年12月5日撮影、梧州=新華社配信)

 【新華社南寧2月5日】中国に住んで5年余りになるトルコ出身のネスリハンさんは美食とお茶をこよなく愛する。先日は広西チワン族自治区梧州市で六堡茶の無形文化遺産技術を体験したとのことで、「六堡茶は熟成年数によって味が大きく異なった。梧州の無形文化遺産である製茶技術を体験して、中国茶文化の幅広さ、奥深さを実感した」と振り返る様子は、今も六堡茶の香りに包まれているかのようだった。

広西チワン族自治区梧州市蒼梧県六堡鎮の茶畑。(2022年8月3日撮影、梧州=新華社配信)

 六堡茶は黒茶に分類され、同市蒼梧県六堡鎮が原産地であることからその名が付けられた。2014年に六堡茶の伝統製法が国家級無形文化遺産に登録され、22年には「中国伝統製茶技術とその関連習俗」の代表的な項目の一つとして、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産の代表一覧表に登録された。

 六堡茶は現在、国内外で広く人気を博している。データによると、同市では19~23年の間に六堡茶の生産量と生産額がいずれも倍増した。茶業界ではますます多くの企業が同市に拠点を構えるとともに、巨大な潜在力を秘めた国際市場にも目を向けている。

広西チワン族自治区梧州市蒼梧県六堡鎮の茶畑で、茶葉を収穫する村民。(2022年10月10日撮影、梧州=新華社配信)

 同市政府の関係部門は、六堡茶の海外進出を後押しするための環境整備を積極的に進めてきた。地元の経済・貿易代表団と茶業界の企業によるマレーシアおよびシンガポール訪問を企画したほか、企業の中国輸出入商品交易会(広州交易会)や中国国際消費品博覧会などへの出展を促している。現在、六堡茶はフランスやマレーシア、シンガポール、インドネシア、日本、米国、オーストラリアなどへ輸出が拡大しており、梧州税関のデータによると昨年1~11月の輸出額は911万3千元(1元=約21円)に達した。

店内に積まれた六堡茶。(2024年5月10日撮影、梧州=新華社配信)

 ネスリハンさんは「茶葉はもはや中国の名刺と言える存在。私は再び梧州を訪れて独特な六堡茶の風味を堪能し、この無形文化遺産の謎を引き続き探求したい」と語り、中国の無形文化遺産である六堡茶がさらに遠くへと広がり、世界でますます多くの人がその香りを感じられるようになることに期待を寄せた。(記者/武思宇、黄慶剛)

広西チワン族自治区梧州市蒼梧県六堡鎮山坪村で製茶作業をする村民。(2020年10月15日撮影、梧州=新華社配信)

広西チワン族自治区梧州市蒼梧県六堡鎮山坪村で製茶作業をする村民。(2022年7月10日撮影、梧州=新華社配信)

六堡茶の製茶工場を見学するネスリハンさん(中央)。(2024年12月5日撮影、梧州=新華社配信)

広西チワン族自治区梧州市で茶摘みをする地元村民。(2023年8月9日撮影、梧州=新華社配信)

広西チワン族自治区梧州市蒼梧県で六堡茶を味わう女性。(2024年6月3日撮影、梧州=新華社配信)

六堡茶の製茶技術を学ぶネスリハンさん(中央)。(2024年12月5日撮影、梧州=新華社配信)

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