進化する年越しの名物菓子「麻花」 中国天津市

進化する年越しの名物菓子「麻花」 中国天津市

新華社 | 2025-01-27 14:22:26

20日、天津桂発祥十八街麻花が販売する伝統的な麻花。(天津=新華社記者/徐思鈺)

 【新華社天津1月27日】旧暦の大みそか(今年は1月28日)が近づき、中国天津市の伝統菓子の老舗「桂発祥十八街麻花」旗艦店は、多くの買い物客でにぎわっている。名物の揚げ菓子「麻花(マーファー)」を中心とした種類豊富な年越し用の商品が美しく包装され、レジには長い列ができている。

 桂発祥十八街麻花は1927年に創業した。当時の店舗が東楼十八街にあったことが、屋号の由来となった。商務部が認定した第1次「中華老字号」(中国老舗企業)であり、「津門三絶」(天津の三大名物)の一つにも数えられる。2014年には「桂発祥十八街の麻花の製法」が国家級無形文化遺産リストに登録された。

20日、天津桂発祥十八街麻花旗艦店で購入した麻花を見せる観光客。(天津=新華社記者/徐思鈺)

 天津桂発祥十八街麻花食品の生産工場副主任、趙宝陽(ちょう・ほうよう)さんによると、麻花1個を作るには、材料選び、ねじり、揚げなど20以上の工程を経る必要がある。

 時代の変化の中で、年越し食品としての麻花もますます多様化している。同社の商品開発チームは麻花を大胆に刷新し、持ち歩きに便利な小型の麻花や、体に良い食物繊維が豊富な麻花を市場に送り出した。これらがヒットし、百年の老舗も新たに生まれ変わった。

20日、麻花の生地をねじり合わせる天津桂発祥十八街麻花食品の生産工場副主任、趙宝陽(ちょう・ほうよう)さん。(天津=新華社配信/郝傑)

 店内では、パッケージに「聚宝盆(金銀財宝をいくら取ってもなくならないという伝説上の鉢)」の絵を装飾した麻花が注目を集めている。商品を選んでいた河北省の朱暁(しゅ・ぎょう)さんは「楊柳青年画(天津・楊柳青鎮発祥の伝統的木版画)の要素と麻花を組み合わせたこの商品は天津らしさがたっぷりで、帰省のお土産に最適だ」と述べた。桂発祥十八街麻花はここ数年、有名な楊柳青年画と異業種コラボを行い、年画に刻まれた吉祥や富貴の要素をパッケージデザインに取り入れ、天津ならではの年末年始の贈り物を誕生させた。

20日、天津桂発祥十八街麻花の旗艦店に並ぶ携帯に便利な小型の麻花。(天津=新華社配信/郝傑)

 同社は菓子市場をさらに開拓し、二十数種類だった商品を、現在では130種類以上に増やした。毎年春節(旧正月)には特色ある贈答用菓子セットも発売している。同社のブランドディレクター徐燕青(じょ・えんせい)さんは「今年も(例年のように)菓子に巳年の要素を取り入れ、お客様に新春のお祝いを届けている」と語った。(記者/徐思鈺)

20日、天津桂発祥十八街麻花の旗艦店で商品を選ぶ客。(天津=新華社配信/郝傑)

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