中国外交部「福島放射能汚染水、常に厳格な国際監視下に」

中国外交部「福島放射能汚染水、常に厳格な国際監視下に」

新華社 | 2025-01-24 14:01:01

   【新華社北京1月24日】中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は23日の記者会見で、中国の科学研究機関が初めて福島放射能汚染水のサンプルを採取し分析を完了した結果、放射性物質の濃度に異常は見られなかったと述べた。

   毛氏は次のように述べた。中国などの利害関係国による独立したサンプル採取と監視の確保は、福島放射能汚染水の海洋放出問題に関して日本側が約束したことの一つである。関係部門によると、中国の科学研究機関は採取したサンプルの検査と分析を終え、トリチウム、セシウム137、ストロンチウム90などの放射性物質の濃度に異常は見られなかった。

   毛氏は、検査結果は放射能汚染水の海洋放出の安全性を証明するかとの質問に次のように述べた。

   福島放射能汚染水の海洋放出は国際公益に関わる。周辺国と国際社会の懸念を無視した日本の一方的な行動は正当性と合理性を欠いており、海洋放出に反対する中国の立場は変わっていない。国際社会に日本の海洋放出を阻止する強制的な仕組みが存在しない以上、利害関係国による継続的で独立したサンプル採取と監視は、海洋放出のリスクを管理・コントロールする有効な措置である。専門部門から1回の検査結果では限られた基準しか得られないと指摘されていることにも留意している。中国は引き続き国際社会と協力し、日本が約束を真剣に履行するよう促し、汚染水の海洋放出が常に厳格な国際監視下に置かれることを確実にし、引き続き独自のサンプル採取と監視を実施する。

   毛氏はまた、結果に異常が見られなかったことは、日本産水産物の輸入再開を意味するのかと問われ、次のように述べた。

   中国政府は常に人民至上を堅持し、人民の食の安全を確実に守っている。中国は日本産水産物の輸入再開に関し常に科学的態度を保持している。初の独立したサンプル採取と検査は、日本が海洋放出問題に関する約束を履行するための一歩に過ぎない。日本産水産物の輸入が最終的に再開できるかどうかは、中国が継続的に行う独立したサンプル採取と監視など一連の科学的データにかかっており、日本は中国に輸出される水産物の品質と安全性を効果的に確保するための確実な措置を講じなければならない。

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