中国に拠点を構える外国製造企業、中国経済の未来に期待

中国に拠点を構える外国製造企業、中国経済の未来に期待

新華社 | 2025-01-15 14:39:22

2日、日本工装の中国独資法人、工装自控工程(無錫)の生産工場。(無錫=新華社記者/陳聖煒)

 【新華社南京1月15日】中国に進出した多くの外国の製造企業が中国経済の先行きに期待し、中国市場を長期的に深く耕すことに意欲を示している。

 江蘇省無錫市浜湖区にある2007年創立の無錫托達康機床附件は、ドイツの工作機械防護部品メーカー、ダイナテックが中国で唯一運営するドイツ資本100%の企業で、製品は国内外に広く販売され、特に大型設備製造企業から高い支持を得ている。

 同社の施潤濤(し・じゅんとう)総経理は「わが社の年間平均利益率はここ数年、10%近い成長を遂げており、良好な発展の勢いを示している」と語った。

 同社の厳桃(げん・とう)人事行政経理(人事・総務マネージャー)によると、ドイツ人は投資に慎重でやみくもに拡大を求めないが、同社はここ数年、工場の拡張や設備調達を続けており、中国市場に対する自信を示していると話した。

無錫托達康機床附件の工場で、板材を加工するレーザーカッター。(資料写真、無錫=新華社配信)

 多くのドイツ企業の責任者は、東南アジアなどに拠点を置けば人件費の節約にはなるかもしれないが、中国が持つ安定的かつ効率的で質の高い産業チェーンとサプライチェーン(供給網)は、それ以上にコミュニケーションや物流、試行錯誤にかかるコストを大幅に削減できるとみている。

 同市で長年事業を展開している日本企業もまた、中国の優位性を強く実感している。日本の自動調節バルブメーカー、日本工装の中国独資法人、工装自控工程(無錫)は、設立当初の困難な時期から32年にわたる発展を経て、現在では市内3カ所に調整弁の生産工場を設け、敷地面積は計約10万平方メートルとなっている。

 同社の奚燁鋒(けい・ようほう)常務副総経理は「わが社の収益はここ数年着実に上向いており、1人当たり生産額は400万元(1元=約22円)以上、1ムー(約667平方メートル)当たりの生産額は2千万元を超えた。6年連続で中国機械工業連合会の上位500企業に選ばれた」と語った。

2日、日本工装の中国独資法人、工装自控工程(無錫)の生産工場。(無錫=新華社記者/陳聖煒)

 奚氏は「日本企業、中国製」という同社の特徴についても触れ、「長江デルタ地域(上海・江蘇・浙江・安徽1市3省)の強力なサプライチェーンにより、現地での『クローズドループ』(地域内完結型生産体制)を実現しており、輸出製品には全て『メード・イン・チャイナ』の表示を貼る。これは中国製造に対する海外市場の信頼を反映している」と紹介した。

 奚氏はさらに「世界の調節弁業界を見渡すと、市場規模が最も大きいのはやはり中国」と強調。中国と共に歩むことはチャンスと共に歩むことであり、多くの日系企業にとって世界で最も大きく活発な投資先は依然として中国であるとの考えを示した。(記者/陳聖煒)

2日、日本工装の中国独資法人、工装自控工程(無錫)の生産工場にある調節弁。(無錫=新華社記者/陳聖煒)

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