重慶市渝中区の洪崖洞(こうがいどう)街区を散策する観光客。(重慶=新華社記者/黄偉)
【新華社重慶1月9日】中国商務部がこのほど発表した「都市部住民の消費習慣調査報告書」によると、中国では60・0%以上の消費が夜間に発生し、大型ショッピングモールの毎日午後6時から10時までの売上高が全体の半分以上を占めることが分かった。夜間経済(ナイトタイムエコノミー)の市場規模は18年の22兆5400億元(1元=約21円)から、23年は50兆2500億元に増加した。
重慶市は中国で夜間経済が最も活発な都市の一つである。統計データによると、同市の24年1〜9月の飲食収入は前年同期比10・4%増の1879億8千万元に上り、その大部分は夜間が占めた。同じく夜間経済の活発な上海でも、同年6月1日から9月30日までの夜間消費額は1852億元になった。
各大都市の商業圏では、多くのショッピングモールや店舗が営業時間を延長し、消費者に便利で豊かなショッピング体験を提供している。
重慶市渝中区の十八梯伝統風貌区を散策する観光客。(重慶=新華社記者/黄偉)
中国文化・観光部直属の研究機関、中国観光研究院は先日発表した「2024年中国夜間経済発展報告書」で、夜間の観光需要は増加傾向にあり、24年の夜間観光消費額が1兆9100億元に上るとの見通しを示した。
充実した文化・娯楽商品の提供は、文化と観光の深い融合を促し、消費の持続的な回復と拡大を推進している。中国の都市の機能も生産から消費へとシフトし、観光、ショッピング、娯楽などの消費需要の喚起が速まり、中国消費市場の持続的な拡大につながっている。