伝統劇を革新した新「川劇」、若者の間で好評 中国・成都市

伝統劇を革新した新「川劇」、若者の間で好評 中国・成都市

新華社 | 2025-01-06 16:41:33

成都市の複合文化施設「東郊記憶」で上演された新型川劇「嘿!白娘子」の一場面。(2024年12月20日撮影、成都=新華社配信)

  【新華社成都1月6日】中国の川渝(せんゆ)地域(四川省と重慶市)でここ数年、伝統的な地方劇「川劇」をベースに現代技術や視覚的な演出を取り入れた新型川劇が次々と生まれ、都市の若者の人気を集めている。

  四川省成都市の複合文化施設「東郊記憶」でこのほど、新型川劇「嘿!白娘子(やあ、白娘子)」が上演された。中国の古い民話「白蛇伝」を基に現代喜劇の要素を盛り込んだ同作は、若者の間で好評を博した。

成都市の複合文化施設「東郊記憶」で上演された新型川劇「嘿!白娘子」の一場面。(2024年12月20日撮影、成都=新華社配信)

  客席の若者たちは、舞台上で行われる変臉(へんれん、面の早変わり)や吐火(火吹き)、蔵刀(刀隠し)といった絶技に惜しみない拍手を送り、ユーモラスなシーンには声を上げて笑った。「やあ、白娘子」のディレクター、王麗揚(おう・れいよう)さんは「若い世代に寄り添う表現手法を用いることで、より多くの若者に川劇への興味を持ってもらえたら」と語った。

  王さんは「多くのフィードバックが寄せられる中、若い人たちが実は川劇の革新を強く望んでいたことがわかった。川劇が単に美しいだけでなく、こんなにも面白いものだと気づいてくれたようだ」と述べた。

成都市の複合文化施設「東郊記憶」で上演された新型川劇「嘿!白娘子」の一場面。(2024年12月20日撮影、成都=新華社配信)

  王さんは上演中、客席2階の隅に座り、観客の反応を一つ一つ細かく観察、記録している。反応が良かった場面はそのまま残し、反応が薄かった場面は次回以降カットする可能性があるという。

  四川省と重慶市が昨年共同で開催した第6回川劇祭は、観客動員数が延べ10万人以上に上り、ライブ配信の視聴回数は2152万回を突破した。伝統的な川劇の継承と革新によって生まれた現代川劇が、業界の話題となった。

  王さんは、素晴らしい新型川劇を作り上げるにはさらに長い時間の蓄積や研さん、改善が必要とした上で「今は劇場に茶芸文化を取り入れようと考えてる。劇を楽しみながら、伝統的な川蜀茶文化の魅力を存分に感じ取ってもらいたい」と語った。(記者/康錦謙)

成都市の複合文化施設「東郊記憶」で上演された新型川劇「嘿!白娘子」の一場面。(2024年12月20日撮影、成都=新華社配信)

成都市の複合文化施設「東郊記憶」で上演された新型川劇「嘿!白娘子」の一場面。(2024年12月20日撮影、成都=新華社配信)

成都市の複合文化施設「東郊記憶」で上演された新型川劇「嘿!白娘子」の一場面。(2024年12月20日撮影、成都=新華社配信)

成都市の複合文化施設「東郊記憶」で上演された新型川劇「嘿!白娘子」の一場面。(2024年12月20日撮影、成都=新華社配信)

成都市の複合文化施設「東郊記憶」で上演された新型川劇「嘿!白娘子」の一場面。(2024年12月20日撮影、成都=新華社配信)

成都市の複合文化施設「東郊記憶」で上演された新型川劇「嘿!白娘子」の一場面。(2024年12月20日撮影、成都=新華社配信)

成都市の複合文化施設「東郊記憶」で上演された新型川劇「嘿!白娘子」の一場面。(2024年12月20日撮影、成都=新華社配信)

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