北京大で日本の著名人による特別講座 中日交流を促進

北京大で日本の著名人による特別講座 中日交流を促進

新華社 | 2024-12-09 08:52:42

6日、北京大学で講演する伊藤忠商事の小林文彦副社長。(北京=新華社記者/郭丹)

   【新華社北京12月9日】中国の北京大学は6日、日本の著名人を招いた特別シリーズ講座を開き、伊藤忠商事の小林文彦副社長が「『三方よし』と労働生産性の向上」をテーマに講演した。

   小林氏は、伊藤忠に160年以上受け継がれ、ハーバード・ビジネス・スクールの研究事例にも選ばれた経営理念「三方よし」の「売り手よし、買い手よし、世間よし」について詳しく解説。少子高齢化が深刻な日本で、企業が限られた人的資源の下、働き方改革を通じて企業の労働生産性をいかに向上させ、業績と価値を高めてきたかを語った。

6日、小林氏の講演で司会を務めた北京大経済学院の汪婉教授。(北京=新華社記者/郭丹)

   講座の創設者で、在日中国大使館の参事官も務めた汪婉(おう・えん)北京大経済学院教授は、伊藤忠が「中国事業に最も強い日本企業」と呼ばれ、中国と深いつながりがあると紹介。「これを機に優秀な日本企業に対する理解を深めてもらい、中日間の民間交流を促進したい」と述べた。

   同講座は、北京大経済学院が同学院のカリキュラム「日本経済と社会問題の最前線」に基づき開催。日本の各界著名人や専門家、学者を招いて日本の経済・社会問題をさまざまな角度から分析し、教員や学生に、日本社会への理解を深め、各業界のエリートと交流する機会を提供している。これまで12回開催され、サントリーホールディングスの新浪剛史社長やキヤノン中国法人「佳能(中国)」の小沢秀樹董事長兼最高経営責任者(CEO)、著名建築家の隈研吾氏や安藤忠雄氏ら12人が講演した。

6日、北京大学で講演する伊藤忠商事の小林文彦副社長。(北京=新華社記者/郭丹)

   伊藤忠は中日国交正常化以前から繊維貿易を通じて中国と友好貿易を行い、1972年に中国国務院から「友好商社」に認定された。1992年には当時の対外経済貿易部の認可を得て中国初の完全外資貿易会社を設立した。(記者/郭丹

6日、日本の伊藤忠商事の小林文彦副社長と会談し、記念品を贈呈した北京大学共産党委員会の郝平書記(右)。(北京=新華社記者/郭丹)

6日、講演会であいさつする北京大学の董志勇副学長。(北京=新華社記者/郭丹)

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