中日ASEANの大学間協力メカニズム「Tri-U」が30周年

中日ASEANの大学間協力メカニズム「Tri-U」が30周年

新華社 | 2024-11-14 14:23:42

  11日、第30回Tri-U国際ジョイントセミナー・シンポジウムの会場。(南京=新華社配信)

  【新華社南京11月14日】中国の江蘇大学(江蘇省鎮江市)で11日、中国と日本、東南アジア諸国連合(ASEAN)の大学が交流し、研究論文を発表する第30回Tri-U国際ジョイントセミナー・シンポジウムが始まった。中日ASEANの大学による国際的な科学イノベーション交流・協力メカニズムは30周年を迎えた。

  江蘇大の邢衛紅(けい・えいこう)学長によると、Tri-Uは日本の三重大学、タイのチェンマイ大学、中国の江蘇大学が1994年に共同で発起し、第1回を三重大で開催した後は各校が毎年、持ち回りで開催していた。その後、影響力が拡大すると、11年にインドネシアのボゴール農科大学、18年に中国の広西大学、22年にタイのメージョー大学でそれぞれ開催された。

  邢氏は「30年でアジアの大学10校以上の教員・学生3千人近くが参加した」と紹介。今回は人口増加や食品の安全、エネルギー危機、環境悪化、AI(人工知能)倫理・応用などを巡る問題に焦点を当てて議論するとし、文化の交流・相互学習と人類運命共同体の構築を推進する上で非常に重要な意義を持つと述べた。

  11日、第30回Tri-U国際ジョイントセミナー・シンポジウムであいさつする在上海日本総領事館の長谷川綾子広報文化部長。(南京=新華社配信)

  在上海日本総領事館の長谷川綾子広報文化部長はあいさつで、Tri-Uが参加国の人々に交流と学習の場を提供していると指摘。参加者が貴重な機会を十分に活かし、友情を築き、交流を深め、心に残る大きな成果を収めることを期待すると語った。

  シンポジウムでは、学生らが積極的に研究成果を発表。アジア各国の同年代の仲間と活発に意見交換し、新たなインスピレーションと思考を生み出した。(記者/陳席元)

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