中国商務部「ＥＵに間違ったやり方の是正求める」　ＷＴＯでの紛争巡り

   【新華社北京１０月１０日】中国商務部の報道官は９日、貿易救済措置を巡る中国と欧州連合（ＥＵ）の世界貿易機関（ＷＴＯ）での紛争について、次のように表明した。

   中国がＥＵを原産地とする輸入ブランデーに対して取った反ダンピング措置は、国内産業の申請に応じて法に基づき調査し講じた正当な貿易救済措置であり、ＷＴＯのルールに完全に合致している。

   中国製電気自動車（ＥＶ）に対するＥＵの反補助金調査は産業の申請に応じたものではなく、実際にはＥＵ加盟国とその産業にも大きな反対意見がある。ＥＵ側の関連措置は事実や法的根拠を著しく欠き、ＷＴＯルールに明らかに違反しており、貿易救済を名目とした保護貿易主義の行為である。自国ＥＶ産業の正当な発展権益を断固として守るため、中国は既にＷＴＯで強い申し入れを行い、関連する反補助金措置についてＷＴＯ紛争解決制度に付託した。

   中国は一貫して貿易救済措置の乱用に反対してきた。ＥＵに対し、間違ったやり方を直ちに是正し、中国とＥＵの経済貿易の大局を共に守るよう促す。