中国、西蔵自治区の標高6100m地点で2度目の氷床コア掘削

中国、西蔵自治区の標高6100m地点で2度目の氷床コア掘削

新華社 | 2024-09-16 14:06:36

   11日、調査隊員を指導する徐柏青氏(右)。(ナクチュ=新華社記者/姜帆)

   【新華社ナクチュ9月16日】中国科学院青蔵高原研究所副所長の徐柏青(じょ・はくせい)研究員率いる科学調査チームは11日夜、普若崗日氷原頂上の標高6100メートルに位置する「Dome.C」地点で氷床コアの掘削を開始した。

   同氷原は、中国の県級行政区としては最も標高の高い西蔵自治区那曲(ナクチュ)市双湖県の北東約90キロに位置し、羌塘(チャンタン)国家級自然保護区の中核エリアにある。世界の高原氷河を代表する典型的な氷河であり、互いにつながった多くの平頂氷河(平坦な尾根や山頂を覆って発達した氷河)で構成される。氷河の中心から周囲の渓谷に向かって50本以上の氷河が放射状に伸び、中・低緯度地域では最大の氷原となっている。

   今回の作業は、同氷原で行われた2度目の氷床コア掘削作業となる。前回は、2000年に氷河学者の姚檀棟(よう・だんとう)院士(アカデミー会員)がチームを率いて氷床コア掘削を中心とする総合科学調査を実施した。

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   11日、上空から見下ろした「Dome.C」地点のキャンプ地。(ドローンから、ナクチュ=新華社記者/姜帆)

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   9日、標高5400メートルの普若崗日氷原ベースキャンプから標高6100メートルの「Dome.C」地点まで調査用物資を運ぶヘリコプター。(ナクチュ=新華社記者/姜帆)

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   11日、採取した氷床コアを密封包装する徐柏青氏(左)。(ナクチュ=新華社記者/姜帆)

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   12日、掘削ドリルで引き上げられた氷片を通してボーリング孔内の状況を分析する徐柏青氏(右)。(ナクチュ=新華社記者/姜帆)

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   9日、標高5400メートルの普若崗日氷原ベースキャンプから標高6100メートルの「Dome.C」地点まで科学調査用物資を運ぶためのヘリコプターを手配する徐柏青氏(中央)と同僚。(ナクチュ=新華社記者/姜帆)

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   11日、掘削ドリルから採取された氷床コアを取り出す徐柏青氏(右から2人目)と同僚。(ナクチュ=新華社記者/姜帆)

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   12日朝、一晩の仕事を終え、キャンプ地で休む調査隊員たち。(ナクチュ=新華社記者/姜帆)

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   12日、スノーモービルに乗り、他の作業現場へ向かうルートについて話し合う調査隊員。(ナクチュ=新華社記者/姜帆)

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   11日、吹雪の中でキャンプ地を補強する調査隊員。(ナクチュ=新華社記者/姜帆)

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