湖北省の西蔵医療支援、専門技術者４３０人余りが参加

６日、西蔵自治区でボランティア診療を行う湖北省の医療関係者。（ラサ＝新華社配信／田雪）

　 【新華社武漢７月１６日】中国湖北省は２０１２年以降、西蔵自治区への医療支援（医療援蔵）を持続的に深化させ、これまでに１億１９００万元（１元＝約２２円）の資金を拠出したほか、専門技術者４３０人余りを派遣して同自治区山南市の病院インフラ建設や医療アクセス環境の改善、現地人材の育成を支えてきた。

　 湖北省から派遣された山南市婦幼保健院の李帥（り・すい）副院長は、支援チームが重症新生児の救急治療能力の向上に力を注いだと紹介。支援資金６２０万元を調達し、保健院新生児科入院部を国の基準に基づき全面改装したほか、保健院が西蔵初の子宮頸がん検査センター、先天異常検査センター、重症妊産婦・新生児救急治療センターを開設するのを支援したと説明した。

　 湖北省は山南市に鄂蔵（湖北省・西蔵自治区）遠隔医療システムも開設。市下５県（区）の住民が県を出ることなく湖北省の三級甲等医院（中国で最高レベルの病院）の医療サービスを受けられるようにした。

　 支援チームの努力により同市の医療環境は大きく改善し、カシン・ベック病（骨関節症）や先天性心疾患、肺高血圧症など現地でよく見られる疾病の患者が有効な治療を受けられるようになった。（記者／梁建強、閆叡）