習近平主席、バイデン米大統領と電話会談

習近平主席、バイデン米大統領と電話会談

新華社 | 2024-04-03 09:09:09

   【新華社北京4月3日】中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は2日夜、求めに応じて米国のバイデン大統領と電話会談を行った。中米関係および共に関心を寄せる問題について率直かつ深く意見を交換した。

   習近平主席は次のように指摘した。昨年11月、私は大統領とサンフランシスコで会談し、未来思考の「サンフランシスコビジョン」を打ち出した。この数カ月、双方チームがわれわれの共通認識を真剣に実行に移し、中米関係に持ち直しの動きがみられ、両国各界と国際社会の歓迎を受けた。また両国関係のネガティブな要素も増え、双方が重視する必要がある。

   習近平主席は次のように強調した。戦略的認識の問題は常に中米関係において、しっかり留めなければならない「第一ボタン」だ。中米のような二つの大国は行き来しないわけにはいかず、付き合わないわけにはいかず、さらには衝突、対抗するわけにはいかず、互いに尊重し、平和共存し、協力ウィンウィンを図り、安定、健全、持続可能な道を前進すべきで、後戻りしてはならない。

   習近平主席は次のように指摘した。今年、中米関係は幾つかの原則を堅持しなければならない。1、和をもって尊しとなす。衝突しない、対抗しないという最低ラインをしっかり守り、中米関係のポジティブな予想を絶えず高める。2、安定に重きを置く。関係を後退させたり、事件を引き起こしたり、一線を越えたりすることをせず、中米関係の全体的安定を維持する。3、信頼を基本とし、行動によって約束を守り、「サンフランシスコビジョン」を実現する。双方は相互尊重の方法で対話を強化し、慎重な姿勢で意見の相違を管理、コントロールし、互恵の精神で協力を推進し、責任ある取り組みで国際協調を強化しなければならない。

   習近平主席は次のように強調した。台湾問題は中米関係で越えてはならない第一のレッドラインだ。われわれは「台湾独立」勢力の分離活動と外部の容認・支持を放任しない。米国がバイデン大統領の「台湾独立」を支持しないという前向きの態度表明を行動に移すことを希望する。米国による中国の経済・貿易、科学技術に対する抑圧措置が尽きず、中国企業を制裁するリストがますます長くなっている。これは「デリスキング」ではなく、リスクメイキングだ。米国が互恵協力を進め、中国の発展によるボーナスを共有しようと考えているなら、中国の扉は常に開かれている。米国があくまでも中国のハイテク発展を抑圧し、中国の正当な発展の権利を奪おうとするなら、われわれは座視しない。

   習近平主席は香港、人権、南中国海に関する問題について中国の立場を説明した。

   バイデン大統領は次のように表明した。米中関係は最も深遠な世界的影響力を持つ2国間関係だ。サンフランシスコ会談以降の米中関係の進展が示しているように、双方は協力を積極的に推進し、同時に責任をもって意見の相違を管理できる。私はあらためて表明する。米国は「新冷戦」を求めず、中国の体制変更を求めず、同盟関係を強化して中国に反対することを求めず、「台湾独立」を支持せず、中国と衝突を起こす考えはない。米国は「一つの中国」政策を堅持する。中国の発展は世界にプラスで、米国は中国の発展を抑え込むことを求めず、中国との「デカップリング」を求めない。イエレン財務長官、ブリンケン国務長官の近く訪中を手配し、中国との対話と意思疎通を強化し、判断ミスを回避し、協力を推進し、両国関係の安定的発展を図り、地球規模の課題に共同で対応したい。

   両元首はまたウクライナ危機や朝鮮半島情勢などについて意見を交換した。

   両元首は次のように確認した。今回の会談は率直で建設的なものだった。双方は意思疎通を続け、双方作業チームに「サンフランシスコビジョン」の実行を指示し、外交や経済、金融、ビジネスなどの分野の協議メカニズムおよび両軍の意思疎通を推進し、麻薬取り締まりや人工知能(AI)、気候変動対応などの分野で対話・協力を進め、一段と措置を取って人的・文化交流を拡大し、国際・地域問題について意思疎通を強化することで合意した。中国はイエレン長官、ブリンケン長官の近く訪中を歓迎する。

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