【新華社北京2月11日】中国電子商取引(EC)大手アリババグループが7日に発表した2024年3月期第3四半期(23年10~12月)決算は、売上高が前年同期比5%増の2603億4800万元(1元=約21円)、非米国会計基準(Non―GAAP)ベースの調整後EBITA(利払い・税引き・一部償却前利益)が2%増の528億4300万元だった。
呉泳銘(エディー・ウー)最高経営責任者(CEO)は「グループの最優先事項は電子商取引(EC)とクラウドコンピューティングという2大中核事業の成長力を再燃させることだ。向こう1年はユーザーのコアエクスペリエンスの改善に力を入れ、通販事業の淘天集団(タオバオ&Tモールグループ)が成長を取り戻し、市場でのリーダーシップを固めることを支援する。パブリッククラウド製品の開発にリソースを集中させ、国際ビジネス事業の力強い成長を維持していく」と語った。
売上高を事業会社別に見ると、淘宝(タオバオ)や天猫(Tモール)など国内ECサイト事業の淘天集団は2%増の1290億7千万元。人工知能(AI)やクラウドサービス阿里雲(アリクラウド)を手掛ける雲智能集団(CIG)は3%増の280億6600万元だった。ラザダ(Lazada)や全球速売通(アリエクスプレス)など国際ECサイト事業の阿里国際数字商業集団(AIRC)は44%増の285億1600万元。物流事業の菜鳥集団(ツァイニアオ)は24%増の284億7600万元。動画やコンテンツ制作事業の大文娯集団は18%増の50億4千万元。地図サービス「高徳地図」やネット出前サービス「餓了麼」を手掛ける本地生活集団は13%増の151億6千万元となった。