中国の冀北クリーンエネルギー基地、設備容量5千万キロワット超す

中国の冀北クリーンエネルギー基地、設備容量5千万キロワット超す

新華社 | 2024-01-09 18:36:05

   【新華社石家荘1月9日】中国送電大手の国家電網はこのほど、河北省北部に位置する冀北クリーンエネルギー基地について、2023年の風力・太陽光発電の新規設備容量が前年比32・0%増の1187万キロワットとなり、発電設備容量が5千万キロワットを超えたと明らかにした。

   冀北クリーンエネルギー基地は中国が「第14次5カ年規画(2021~25年)」に盛り込んだ九つのクリーンエネルギー基地の一つである。ここ数年世界初のフレキシブル直流送電網などのプロジェクトを相次ぎ建設、新エネルギーの大規模開発と高効率送電の枠組みを形成した。

   国家電網傘下の国網冀北電力コントロールセンターの王宣元(おう・せんげん)主任は「基地は北京市や天津市、河北省唐山市など主要電力消費地に隣接し、西部地域の電力を東部地域に送る『西電東送』や北部の電力を南部に送る『北電南供』の重要な交通路でもある。われわれは技術イノベーションを強化し、新エネルギーのより高い水準での生産と消費実現を促している」と説明した。

   河北省北部地域の新エネルギー発電設備容量はここ数年で大幅に拡大し、発電電力量も力強い伸びを見せた。23年の新エネルギー発電電力量は前年比14・7%増の820億キロワット時と発電電力量全体の51・0%を占め、初めて主力電源となった。

   23年には承徳市の承徳北500キロボルト送変電プロジェクトや張家口市沽源県の白土窯500キロボルト送変電プロジェクトなど新エネルギー発電の付帯プロジェクト3件が相次ぎ完成し、稼働を開始した。すでに建設された張家口市から北京市に至るフレキシブル直流送電網、張北変電所と保定市の雄安変電所を結ぶ1千キロボルト超高電圧(UHV)交流送電線など重点プロジェクトも加わり、河北省北部の新エネルギー電力の域外送電能力を力強く支えた。これにより、23年に冀北クリーンエネルギー基地から京津冀(北京・天津・河北2市1省)への新エネ電力送電量は前年比18・0%増の350億キロワット時となった。

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